生まれたときからモテモテな師匠・レイチェル。モテる女ゆえ、オスを袖にすること数知れず。魔性のチワワぶりを発揮してきたのですが…。
生まれて初めてのピンチに遭遇し、師匠、落ち込んでいます。
じつは、師匠の本命のカレシが、他のメスに気をとられ、師匠のことを邪険に扱ったのです!
「師匠、男ってね、そういう生き物なんですよ。こういうことを、私たち人間の世界では、”釣った魚にエサをやらない”と言うんです」
モテ街道をひた走ってきた師匠にとって、この現実はかなり堪えたようです。
「でもね、師匠。ここで、焦ってはいけません。焦ってすがったりすると『うざい女』と思われかねません。ここは、『放っておくと、私、どこかに行っちゃうかもよ?』ぐらいの勢いで、余裕で構えていてください」
余裕で構えすぎてしまって、「じゃあ、お互いに別々の道を歩こうぜ」と思われる危険性もなきにしもあらずですが、とりあえずは静観するぐらいの冷静さが恋愛には必要不可欠。
モテてきた女性ほど、こうしたピンチに打たれ弱いのは事実です。けれど、恋愛は相手あってのもの。モテる男と付き合うのならば、多少のリスクは覚悟しておかなくてはなりません。
「師匠、このワタクシが惚れた男ですもの! 他の女にちょっかいを出されることもあり得るぐらいに思ってくださいな。落ち込んでいるなんて、師匠らしくないですよ」
いつも師匠に励まされてきた弟子ですが、今夜は珍しく、師匠を励ました夜でした…。
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