夕方、台風一過の青空と夕陽が一瞬だけ広がりました。
いよいよ、夏の到来、という感じです。
そろそろ、各地でも花火大会など催されるので、浴衣を着たいわ、という気持ちも
高まってきているのではないでしょうか。
ブログの読者の方からも、浴衣の帯結びについてのお問い合わせをいただきました。
けれど、文章だけで結び方を説明するのは、難しいので、
図解をしたいと思いますので、結び方についてはちょっとお時間をくださいませ。
今日は、帯結びのバリエーションについてお話します。
花火大会やお祭りなどに出かけるときの夜浴衣には半幅帯を締めるのが一般的です。
半幅帯の締め方はいろいろあって、
スタンダードなのが「文庫」と呼ばれる結び方です。
ほかに、「貝の口」、「矢の字」、「片流し」など、いろいろな結び方があります。
が、半幅帯に限らず、帯の結び方って創作してもよいものなのです。
もちろん、キッチリと帯の役目を果たす必要はありますが、
結び方は自由に決めていいものです。
基本の文庫の結び方を理解すれば、いくらでも応用できるようになります。
そして、文庫の結び方は本を見ればできるものです。
「嘘だ。本を見たけどできない」
とおっしゃる方も多いことでしょう。本を見て、一度や二度、試したぐらいではできません。
少なくとも、3日ぐらいは練習してください。
結び方を覚える、というよりは、コツというか帯の扱いに慣れる必要があるのです。
帯の長さ(半幅帯は長さがまちまちで長いものとそうでないものとある)と固さが
手になじんでいないと、上手に締められないのです。
真新しいジーンズって、体にフィットしていなくて履き心地が悪いものですが、
帯もそれと同じようなものです。
なので、練習あるのみです。浴衣を着ないで、洋服の上から締めるのでかまわないので、
まずは、帯が手に馴染むまで、なんどか練習してみてください。
これから購入を予定しているのであれば、
「締めやすいかどうか?」を検証してから選ぶこと。
「慣れていないのですが、この帯は締めやすいですか?」と店員さんに聞くのもよいですが、
浴衣コーナーにいる店員さんは、あまり知識が豊富ではない方もいるので、
(特設会場の臨時アルバイトのような方々がいる売り場もある)
店員さん任せはちょっと危険かもしれません。
一般的には、コシがあるけれど、柔軟性にも長けていて、薄すぎず厚すぎない帯が
締めやすいと思います。
手の力、手のひらの大きさでも扱いやすさが変ってくるので、
握力に自信がない人、手が小さい人は、やわらかめの素材がよいでしょう。
最初の1本目の帯(練習する帯)は、色が濃い目を選んだほうがよいです。
練習すると帯が汚れるのですよ。手に汗握るせいでしょうか…。
いわゆる、手垢というやつですね。
話しがそれましたが、そう、帯は自由に結び方を「発明」してよいものなのです。
つまり「アノ人の結び方、間違ってない?」と後ろ指をさされる心配はないということ。
オリジナリティあふれる、帯結びにも、是非、チャレンジしてみてください。