更新が1日遅れてしまいました。急に冬がやってきてしまいました。
服装に悩みませんか?
着物も悩みます。屋内や電車内は暖房が効いているので、暑いぐらいです。
けれど、外は北風ピュ―って寒いじゃないですか!!
着物の衣替え暦でいえば、11月は袷にコートを着るのが一般的です。
ですが、袷の長じゅばん+袷の着物+コートでは、電車の中や室内では暑すぎます。
そこで、「単衣の長じゅばん+袷の着物+随時コート」という装いを試してみました。
黒地にグレーの縦縞の袷の紬に、地模様が市松模様になっている、グレーの帯をあわせました。半襟は流行色のボルドーにしたけれど、全体的に地味目コーディネートなので、バッグをスパンコールキラキラの派手目をチョイス。履物はグレーの鼻緒にエンジのツボの焼き桐の下駄にしました。
この帯は、着物のこともロクに分からなかった20代前半の頃に、呉服店の人に勧められるままに購入したもの。着物の反物から帯とコートを作ったのですが…。20代の頃は、「渋すぎる」、「地味すぎる」と非難ごうごうでほとんど、締めていませんでした。が、あれから15年近くの歳月が経ち、私のほうが帯に近づいてきました。複雑。
このような地味目のコーディネートは、年配者には評判が悪いのですが(着物は華やかなものであるべし、という考え方の人が多いので)街着として着るには、このぐらいの色味のほうが浮き過ぎなくて落ち着きます。ただし、地味になりすぎないように、ヘアやメイク、帯締め、帯揚げ、バッグなどの小物で華やかさを加えることが必須です。地味さに華やかさの足し算、引き算を繰り返すことで、自分にちょうどいいバランスを見つけ出すのが楽しいです。
色の濃い着物を着るときは、首周りをスッキリ見せる工夫も重要です。着物は全身が同じ色、柄になるので圧迫感があります。顔の色がくすむ、というときは半襟の色で工夫を。真っ白は日本人の肌にはあまり、馴染まないのでかえってくすみが目立つ場合もあります。ごく薄いベージュや刺繍半襟をもってくると、顔まわりが明るく見えます。
いろいろと悩ましい季節ですが…。着物を楽しみたいです!