師走だというのに、比較的、ゆとりのある毎日を送っておりますワタクシです。
フリーランスのライター仕事には波がありまして、
「連日、打ち合わせしまくり」「取材しまくり」な時期もあれば、
「ひっそりと、原稿書きにいそしむ」時期もあるのですね。
ただいま、後者の時期で「ひとり脳内会議」をしております。
そんな脳内会議の時期、ワタクシはよく「本屋さんでのイメージトレーニング」を行います。
ぶらぶらと店内を歩き、今、どんな本が流行ってるのかな? などと観察しつつ。
今の私の気分は何系だろう? とパラパラ立ち読みしたり。
気分によって、読書傾向が変わりますよね? がっつりとしたミステリーが読みたい!
というときもあれば。
軽く読めるものがいいなあ、というときもあったりして。
今日は、軽めのおもしろ系かな? とそんな気分にぴったり符号する本が
たくさんあるコーナーにてしばし、立ち読みしておりました。
ふと、書棚を見上げるとそこには「サブカルチャー」の文字が。
「私が昔から好きな書き手の方々は、サブカルチャーの棚に分類されているのだなあ」
としばし、シミジミいたしました。
ライターになりたての頃、18歳の頃から愛読していた『週刊SPA!』に
専属ライター募集の告知広告を発見し、
「専属はムリですが、フリーランスでお仕事したいです」
と、的外れな応募をしたことをきっかけに、お仕事をいただくようになり、
10年ほど大変、お世話になっていたのですが。
『週刊SPA!』もあの当時、サブカル雑誌と言われていたっけ。
「18歳の頃から愛読していました!」と面接をしてくれた『週刊SPA!』の副編集長に発表したところ、
「変わっていますね」と言われ、
初めて、10代の乙女が愛読する雑誌ではないのだ、
ということに気がついたワタクシでした。
しかし、「自分がサブカルが好きな人間なのだ」という自覚はまったくなく、
なぜなら、当時「サブカル好き」を自称する友人、知人は、オシャレな音楽とかアートとか映画とか、
そういうもののことを熱っぽく語っていたので、「私は違う」と思っておったわけです。
本日、「サブカルチャー」の書棚の前で立ち読みをしながら、
「サブカルチャーの棚の人たちの本が好き」という事実に気付き、
帰宅して、ウキペディアで「サブカルチャー」という言葉を調べてみました。
そして、納得。
ワタクシが好きだという着物は、ウキペディアの説明によると、立派なサブカルチャー。
着物って古典的、伝統的なイメージが強いから「サブじゃないイメージ」があったけれど、
「主流ではない」という時点で、サブカルチャーなのですよ!
ははーん。
どおりで。
世の中とうまく相容れないわけだ、着物。
今やサブカルチャー枠になっているカルチャーなのに、いつまでも「主流でっせ」みたいな顔してるから、
私も含めて愛好家たちも、つい「主流ですわよ」って思っちゃうという勘違いが発生しておりますね。
とうことで、着物はサブカル認定。
そして、ワタクシもサブカル好きなオンナ。
そう気がついたら、なんだか、収まるところに収まったような「しっくり」した感じがして
妙にすがすがしく。鼻歌交じりでクリームシチューを作りました♪