こんにちは。栗原貴子です。
今日は前回の続き「男性に訴求する女子力」について考えていきます。
私の経験および、周辺の男性へのヒアリングによって、
女性が思う「女子力」と男性が思う「女子力」が
微妙にかみ合ってないことを確認いたしましたよ!
女性は「料理ができる」というと「パエリア作れる」みたいな
手の込んだことを考えてしまいがちです。
しかし
男性はそんなこと、じつは求めていません。
「パエリア食べたかったら、
おいしいお店に食べに行けばいい」
そう思っています。
男性は
「ちょっと小腹減ったな」というときに
「コレしかないけど」と、何か出てくること。
それが「女子力が高い」と感じ、グッとくるのです。
例えば。
夜、遅くに彼氏がやってきた。
彼「お腹空いちゃった。なんか、食べるものある?」
彼女「冷凍のラーメンならあるけど、それでいい?」
彼「うん。って、なんでラーメンあるの?」
彼女「こういうときのために、買っておいたの」
彼は『オレのために?用意しておいてくれてる?』と思い、グッとくる。
「お茶漬けならあるよ」でも「チャーハンなら作れるよ」でもOKですが、
彼のために買い置きしておいた感を演出できるという意味で、
冷凍のラーメンは優れています。
最近のモノはおいしいしね。
でもって、
ちょっとゆで卵でも作って、のっけてあげればいいのですよ。
ポイントは「オレのために」です。
このような簡単なことを、
女性は、難易度を高めて考えているので
「私、女子力、低いから……」なんて思ってしまう。
息子がいる友人たちから「男の子の育児」エピソードを聞いていて、
面白いな~と思ったのは、
男の子のお母さんの育児と、
私が考える「男性に訴求する女子力」が一致する、ということでした。
男の子の母は息子の「おなかすいた」に常時、備えていて、
「これしかないけど」と言いつつ、何か食べさせてあげるのです。
そうやって、男子は育てられ続けます。
自分で用意して食べることができるようになっても、
キッチンや冷蔵庫に用意があって
「勝手に食べなさい」という食べ物がある。
それが、当たり前で育っている人がとても多い。
だから、「何もない」となると彼女に対して失望する。
例え、パエリアを作れる彼女でも、
「食べるもの、何も用意してないよ」と言われるとがっくりしちゃう。
(なぜ、パエリアが例に出るのかというと、
一度も私、作ったことがないのですが、
具材の種類の多さや、米から炊くとか、
下ごしらえやら時間がかかりそうなイメージがあるからです。
ムール貝ってあさりみたいに砂をはかせるの?)
男性と女性は、そもそもが物事の感じ方、考え方が
生物学上の違いによって、大きく異なります。
それが男と女が分かり合えない原因なのですが、
この「分かり合えない」に遭遇すると女性は
傷ついて、自尊心が低くなってしまう。
けれど、男性はそういうことについて大変、鈍感です。
「なんで、そんなことで落ち込むの?」と思ったり、口に出したりしちゃう。
私もこの男女の違いを学ぶ以前は、大まじめに傷つき、
自尊心が低くなりましたが人生経験を重ねて
学んでからは「男子には一生、分かるまい」と達観しました。
なぜなら、それなりに人生経験を積んでいるであろう、
半世紀以上、生きている男性でも
「へ?」「は?」ってこと言うから。
そもそも、期待してはダメなのね。
女子のデリケートな「察して」という思いを察してくれることなんて。
つまり、女子が思う非常に繊細な機微やニュアンス由来の
女子力なんて、通じないということ。
ましてや、そこから「女子力を察する」なんて難易度高すぎちゃう。
あなたのために、おしゃれしたの。
あなたのために、お掃除したの。
あなたのために、お化粧したの。
「○○したの」はどうでもよくて、「あなたのために」が大切なのです。
つい、熱弁をふるってしまいましたが……。
次回は「では、女子力をどう定義するか?」を考えていきたいと思います。