こんばんは。栗原貴子です。
ムカデ出現というハプニングやらなにやらで、
普段は言わないようにと気をつけている言葉ですが、
禁断の「忙しい」をつい口走りそうになる今日この頃です。
そんな中、お仕事で出かけた先でとある社長さん(男性)とお話しをしておりまして。
「女の人って、やることがたくさんあって大変だと思うんです」
というお言葉を聞き、個人的にも癒されつつ、
「ああ、そういうことだな」と納得したのです。
この社長さんの会社は女性向けのコスメを製造・販売されているのですが
そんな多忙な女性のための商品を次々、開発されております。
でね。
開発を男性が行っているのです。
そのために、女性の日常をリサーチされているそうで、
つくづく「女の人はやることがいっぱいあって大変だ」という思いを強めたのだそう。
確かに、そうだ。
スキンケアとかお化粧とか、女性ならではの身だしなみだけでも
トータルしたら1日に1時間は男女差があると思います。
長い髪を洗って乾かすのってけっこう時間かかるしね。
それに、女性は毎月のホルモンバランスの変化があって、
気持ちがアップダウンしたり、なんとなく体調が悪かったり、
どうしようもない眠気に襲われたり、鎮痛剤を飲んだりと
そういう「揺れ」にも対処しながら、暮らしています。
症状には個人差があるとはいえ、けっこうな労力だと思うのです。
職場では、そんな素振りは見せてはいけないと思って
一生懸命、自分をコントロールしている人も少なくないはず。
以前、取材した元チームドクターから聞いたのだけど、
日本代表女子サッカーの練習試合の相手は
強豪チームの男子高校生なのだそうです。
なぜなら、
体力差があるから。
その話を聞いたときに驚いたものです。
世界一になるようなチームが、強いとはいえ高校生と練習試合をするということに。
男女には、それだけの体力差があるのに、
世の中は「男女平等」と言われていて、
女性も男性と肩を並べて頑張ることになっている。
その上でさらに「美容も頑張る」し、「女子力を高める」とか
もうね、女の人、どんだけ頑張ればいいのよ? という状態になっているのですね。
女子力が高い、と私、誉められますけれど、
それって在宅ワーカーだからできることでもあるのです。
仕事の合間に、気分転換に
「ちょっとお洗濯」「ちょっとお掃除」が日課です。
サンダルの季節だから、足の爪はネイルしないとね、と
ネイル乾かしながら原稿書きとか。
ヘアカラー中の待ち時間にメールの返信したりもします。
外に出るときの「仕込み」を仕事しながら同時進行しているのですね。
だから、オフィスワーカーの女性がこれらのメニューをこなすのが
どれだけ大変なことか! と思うのです。
女性たちはもう十分、頑張っていると思うのです。
なのに、みんな真面目だから「もっと、頑張らなくては!」と思ってしまう。
でもね。
「欠けているものを埋めよう」というモチベーションですることって、
どんなことでも、身も心もしんどくなっちゃうのですね。
「私はここが欠けている」と感じることは実際に「苦手」なのだと思う。
けれど、「苦手」だってことは
そもそも「好きになれない」ものだったから、上達しなかった可能性がある。
だとしたら、
無理矢理、自分を頑張らせることは幸せじゃないな~って思うのです。
「足りない物」「欠けていること」を埋めるのではなくて、
何かしら「ある」はずなのだから、それを活かしていけばいいな、って思うのです。