こんにちは。栗原貴子です。
「そろそろ、『女子力』とやらをちゃんと定義したほうがいいな」と
真剣に思い始めている今日この頃です。
なぜなら。
明確な定義のない「女子力」という言葉に振り回され、
素敵な働き女子たちが、不要なコンプレックスを抱き、
恋愛において「私、女子力、低いから」と消極的なスタンスになっているからです。
さて。
私はよく、「女子力が高いですよね」と女子に言われます。
私の自宅に来たことのある女性は、必ず、そう口にする。
で、「私のどの辺りが、女子力が高いと思うの?」と質問してみましたところ。
彼女たちが具体例として挙げたのは、
・家がいつもキレイで良い香りがする
・茶托のある食器でお茶を出すことと、そのときの仕草
・所作がキレイ
・字がキレイ
・アイロンのかかったハンカチを持っている
・いつもちゃんとメイクをしている
といったことが、代表的なコメントでした。
しかしです。
家がいつもキレイというのは、まあ、事実ではありますが、
脱いだ服が出しっぱなしだったり、
テーブルの上に「使ったモノ」が出しっぱなしだったりと
乱雑になっていることも実は、少なくありません。
ただ、来客があるときには、
すぐさま片付けられるようになっているだけ。
とはいえ、生まれつき片付け上手か、というわけではなく
この状態になるまで、いわゆる「断捨離」をしまくって引っ越し。
以来、不必要なモノは持たないように心がけてきたのであります。
つまり、私はそもそもは
ぼーっとしていたら、片付けられないタイプであり、
「収納のために、収納グッズを買って、さらに不要なモノが増える」という
ありがちな事態に陥るタイプなのです。
引っ越しの度に、「なぜ、こんなゴミをわざわざ梱包したのだろう」という
困惑を経験し、袖を通さない服や使わないバッグを
一生懸命、収納している自分に気づいて、
「なんか、違う」と感じ始めたころ、「断捨離」ブームがやってきた次第です。
「良い香り」はアロマデュフューザーです。
アロマの導入の動機は今の家に引っ越し後、
「Gが出たから」でして、
身体に優しい虫除けを調べて「アロマの香りがGは嫌い」と知り、
とくにGが嫌がるというエッセンス(なんという種類だっけ?)をはじめ、
いろんなエッセンスを
我が家に結界をはりめぐらせるべく、焚きまくったのでした。
その結果、我が家はとっても良い香りがします。
G対策も万全です。
メイクや身だしなみに関しては、
外面が良いだけ、です。
在宅ワーカーの特権、1日中すっぴんも、ありますし、
メイクは松竹梅、お出かけや人とお会いするときは松コースですが、
予定によっては竹や梅という日もあります。
服装もしかり。
つまり。
いつも女子力が高いわけではなく、
人が見ているときだけ、発揮している、わけです。
けれど、
「女子力が高い」と誉めてくださる人は、
私が1年365日、毎日、女子力を高めて暮らしていると誤解していらっしゃる。
そして、
「私にはできない」とおっしゃるのです。
うん。1年365日は、私もできない。
ただ、
「女子力が高そうに見える」だけ。
とはいえ、
決してブリッコ(死語?)みたいな、
偽りの姿に見えないのは、
ここに至るまでのプロセスに断捨離があるように、
一朝一夕にはできないこと、だからだと思うのです。
女性達はそれを察して
『女子力が高い』と感じてくれるのだと思うのです。
そして、彼女たちがいう「女子力」とは
「生活に取り入れていると素敵な要素」です。
しかし、
そのようなベクトルでお手本を探すと、
メディアで取り上げられる
「ライフスタイルが素敵な女性」のようにならなくては、と思ってしまう。
暮らしぶりを雑誌に紹介されていたり、
本を出されているような女性達です。
でもね。
彼女たちは、それが仕事。プロなのです。
つまり、完璧すぎる。
他にやるべき仕事のある人に真似がデキるはずもありません。
目指しているところが、高すぎるから
「私にはできない」になってしまうだけなのです。
「私、女子力が低くて」とおっしゃる女子たちは、
第三者が見る限りでは、
ぜんぜん、気にすることありませんよ、というくらい
見た感じ、ちゃんとしています。
ちゃんとしているけど、真面目だから「もっとちゃんとしなくては」と
感じているのでしょう。
私が思うに、女子力を高める最初のステップは、
他人から見てどうか、ということではなく、
自分が快適かどうか、という視点が大切なのだと思うのです。
着ない服を一生懸命、収納することがいやだから、捨てた。
Gが出ると、気絶しそうになるくらい怖いから、対策を考えた。
始まりは、そこ、なのですね。
自分が快適な状態にして、それをキープすることが、
傍目には「女子力が高い」と映る。
ただ、それだけなのです。
女子力は恋愛シーンにおいても、不可欠な要素だと
多くの女性が認識しています。
しかし、これには「男性に訴求するための女子力」が存在します。
ここは、
戦略的に取り入れたい要素でもあります。
次回は、その「男性に訴求するための女子力」について考えていきます。