こんばんは。栗原貴子です。
今宵は昨日の続き、「浴衣で恋に勝負をかけるには?」の<後編>です。
まず、大前提として言うまでもありませんが、
<前編>に書きました「しくじり」をしていないことが
基本中の基本、でございます。
では、どうすれば浴衣を効果絶大に
着こなすことができるのかを考えていきます。
①予告なく意外なときに着ていく
浴衣を着たくなるシーンとしては「お祭り」や「花火大会」でしょう。
しかし、このような場面は
浴衣の人は珍しくもなんともありません。
よって
意外性の演出ができません。
「土曜日の夕方から、飲みに行かない?」
みたいなデーとのときに浴衣をお召しになるのがよいでしょう。
もちろん「わたし、浴衣を着ていくからね」なんて
予告しないほうがよいでしょう。
②ヘアはシンプルに、メイクは薄い印象を心がける
浴衣はカジュアルな衣装です。
洋服で言うならば、リゾートワンピースのような位置付けです。
リラックスタイムに、さりげなく着る。
それがいちばん、浴衣姿が美しく見える着こなしなのです。
ですから、
髪型がデコラティブ過ぎるアップスタイルだったり、
盛りまくったメイク、はアンバランスです。
街なかで、首から上は成人式もいけそうな盛り具合なのに、
浴衣を着ている女性をお見かけするのですが……。
あまりのアンバランスさに卒倒しそうになります。
髪はシンプルにアップにして、
メイクは、薄化粧に見えるようにいたしましょう。
そうです。あくまでも「薄化粧に見える」です。
素肌感を出して、チークはほんのりと。
アイシャドーは色味のあるものは避け、付けても薄いベージュやブラウンに。
しかし
アイラインは巧妙にかつ繊細にバッチリ入れます。
もちろん、マスカラも巧妙に繊細にしっかり塗ります。
リップはナチュラルな感じにいたしましょう。
つまり、
使う色味を、もともと素顔の中にある自然な色に限定するのです。
ブルー、パープル、グリーンは私たちの素顔の中にありません。
チークとリップも同様です。
もともとの頬の色を強調する、唇の色にツヤを出す、
そのように考えて選ぶと失敗いたしません。
しかし、
大まじめに薄化粧にしてしまうと、
薄幸なオンナ風になってしまうので、
目元の強調は怠りなく。
③動作は気持ち、小さめにゆっくりと
浴衣を着ると、洋服の時のようにアクティブに動けません。
そして、構造上、腕をまっすぐ伸ばすとか、
手を高く上げて振る、などをした瞬間に、
着崩れが発生します。
何かを取るために腕を伸ばすときも、
ヒジが45度曲がっている状態、までを最大として
小さい動作を心がけます。
食べる、座る、飲む……。全ての動作を気持ちゆっくりめにすると、
本人はもどかしいかも知れませんが、
見ている方は、その上品な立ち居振る舞いにうっとりなのです。
④ハンカチを使う
夏の浴衣は、当然、汗が出ます。
このとき、汗を拭くのはハンカチを使いましょう。
最近、
お葬式や結婚式と言ったフォーマルな場で
涙をぬぐうのにすら、ハンドタオルを用いる女性がおられますが、
ハンドタオルは「手を拭くもの」であって
「顔や涙を拭くもの」ではありません。
タオルの目地は荒いので、メイク崩れの原因にもなりますし、
何よりも、見た目がキレイじゃないです。
浴衣の時は、汗を拭く専用のハンカチを袂にしのばせておき、
手を拭くものとは別にしましょう。
以上、4つのポイントは、いわば演出です。
これらの演出さえできていれば、
男性は「おおっ」とドキッとしてくれることでしょう。
いつもより、色っぽく魅せる。
もしかしたら
彼があなたのことを「見ていない」ように感じるかも知れません。
それは、
作戦大成功のサインです。
男性は、
色っぽいな、と思ったりしてドキドキしちゃうと
正視することができなくなる生き物らしいです。
横目でちらちら、盗み見するらしいです。
うふふ。
へんなの。
でも、彼の口数が少なかったり、ソワソワしていたり、
なんだか、いつもと様子が違うのは、
浴衣マジックの表れですので、安心してくださいね♪