先日、食事会に母からもらったウールの着物を着てゆきました。
長襦袢は「自宅で洗える」ポリエステル製なので、焼肉などの匂い移りが
気になる食事のときは気兼ねなくていいや! と思ったのですが…。
「チョー、寒いじゃん。コレッ」
余りの寒さにビックリです。寒いっていうか、「着ているものが冷たい」んです。
洗濯して乾いていない服を着ているような、ヒンヤリ感がするんです。
原因は、ポリエステルの長襦袢(だと思われます)。
この着物と長襦袢は、推定年齢40歳ぐらいの代物でして、
まあ、私よりも年長なんですね。でもって、当時の繊維技術なんか
現代とは比べ物にならないわけで。
ちょっと気の利いた駅弁を買うと、風呂敷に包まれていたりしますよね?
「うわー。かわいいじゃん」なんて言ってはみるけれど、
たぶん、二度と使うことのない風呂敷。
長襦袢、ああいう、風呂敷みたいな質感なんですもの。ガサガサしてて。
肌触りの良さは無視。
それでいて、和風のプリント柄が妙にかわいかったりするのですが。
寒いだろうという予感はあったので、21世紀のサイエンスの賜物である
ワコールの「ウエルサーモアミノ」という繊維で作られたババシャツを
着用してはいたのですが。ウエルサーモアミノ、負けちゃったよ。齢40のポリエステルに。
普段はたいてい、絹100%の長襦袢と着物を着ているのですが、
こんなに寒いと感じたことは一度もありませんでした。
絹は私が発する熱を包み込んで、布自体も温まって、保温しているんですね。
だから、暖かいんですね。ありがとう。お蚕さん。
小学生のときに理科の授業で蚕を飼った思い出とともに、感謝!
たぶん、最近の化学繊維ならば、暖かいと思うのでちょっと研究してみます。