祖母からもらった着物4枚を風呂敷に包み、
呉服店まで徒歩10分歩いたのに…。
なーんと!呉服店は本日まで、お正月休みだったのでした。
ワタシったら、店頭のお正月休み日程の張り紙、見ていたのよ。
なのに、頭の中で勝手に”変換”してしまって、9日から営業していると
思い込んでいたのでした。
呆然と店頭の「新年は10日から営業します」という張り紙を眺めながら、
『着物4枚ってけっこう重たいのね~。』
と、シミジミ、実感したのでした。
ショックを引きずりながら風呂敷包みを持ったまま、
レンタルビデオを返却したり、スーパーで買い物したり。
「呉服店が休みだった」という痛恨のミスのショックが強すぎて、
風呂敷包みを持ち歩くワタシは挙動不審気味です。
そんなワタシに突き刺さる、容赦ない視線。
ノーレジ袋、エコバック派が増えている中、
「エコ風呂敷女」と目されていたに違いありません。
「アノ人、いくらエコったって、風呂敷よ~。奥さま」
「まあ。風呂敷も流行っているらしいけど、なんだか、持ちにくそうよね」
「スーパーの買い物には適してないでしょ。だって、入れにくいもの」
「そうよね。いちいち、結び目ほどかないといけないしね」
ワタシをチラチラ見ているご婦人たちが、こんな会話をしているような気がしてなりません。
風呂敷は確かにエコです。
着物部でも「風呂敷は便利」と絶賛している。
しかし、スーパーには不向きです。
風呂敷は、
「それなりにカサのある商品を1、2点買うとき」や
「お土産など、渡したら袋が不必要になるものを持ち歩くとき」などには
重宝するけれど、卵とかキャベツをスーパーで買うのには適していませんね。
そんな話じゃなくて…。
着物部発足間もない頃、呉服店のセールの日にちを
1日間違えて大恥をかいたことがありますが
(詳しくは『平松昭子の着物事件簿』(宝島社)を見てみてね)、
今回はたったひとり。
『ああ、いつも昭子さんと一緒に行動してきたから、
こんなときでもふたりで笑い合えたのね』
と、相方がいることの幸せをかみ締めたのでした。