今日は『InRed』2月号の発売日です。
今月号の『セミ玄人的 おしゃれ着物道』では”「手袋」でいい女気分も!”
と題して、着物と手袋について書いています。
さて。
昨日に引き続き、『白虎隊・後編』を観ました。
切なくて、悲しくて、涙ボロボロなドラマでしたが、
感傷的な気分になっている一方でワタシの脳みそは、
「やっぱり着物って、労働向きじゃないよなあ」
などと思っておりました。
戦う武士を応援するための炊き出しも、「袖が邪魔ですね」。
爆弾から逃げよう!としても、「足さばきが悪くて速やかに逃げられませんね」。
帯を締めているため、前にかがめる角度も浅く、極めて機動力が悪い着物。
当時は着物しかなかったから仕方がなかったのですが、
もしも、もっと動きやすい服装をしていたならば、歴史は変わっていたのかも知れません。
なんて、壮大なことを考えてみましたが、歴史の知識に乏しく、これ以上続かないので、
身近なことに視点を移して…。
着物好きには2通りのタイプがあります。
ひとつは、「日常生活を着物で過ごす」タイプ。家事も育児ももちろん、着物です。
もうひとつは、「日常生活は洋服で、着物は外出着」タイプです。
我らが着物部は後者、「着物は外出着」派なのですが、着物での家事は
能率が悪いのと、家に犬がいるので着物はたとえウールであっても適さない、
という事情があっての「外出着派」です。
そうはいっても、ワタシも何度か着物で家事をしてみましたが、どうにもくたびれてしまう。
現代の家事スタイル(姿勢)が着物と合わないのです。
例えば、掃除機をかけるときのちょっと前かがみな姿勢は、着物では苦しい。
洗濯機から洗濯物を取り出すのも、着物姿ではひと苦労です。
やっぱり家事はジャージ、ジーンズ、スゥエットなどで行ったほうが動きやすいですね。
白虎隊から「家事はジャージで」という結論も、失敬な話ですが、
外出着だからこそ、楽しめる着物道を
まい進したいと思っている、今日この頃なのです。