着物を着ていると、街で知らない人に声をかけられることがあります。
そして、
「私も着物を着てみたいけど、着付けができない」という声をよく聞きます。
また、「ファースト着物を買う踏ん切りがつかない」という人も。
この悩みはコロンブスの卵のようです。
「買うのと習うのと、どっちを先にするべき」なのか?
私は自分の経験から、こう思っています。
「自分がちょっと惜しいと思う金額で、一式、買ってしまう。
そうすれば、着られるようになります」と。
着物って、民族衣装だし、かつては普通に着ていたものなのに、
習わないと着られないということ自体、おかしいのですけどね。
それはとりあえず、おいといて。
買っちゃいましょう。そうすれば、「着られないのはもったいない」と思います。
でもって、「着るにはどうしたらいいだろう?」と考えます。
そして、いずれは「よーし、着付けをマスターするぞ」という気持ちになって、
行動を起こせるからです。
ポイントは「もったいないと思える程度の金額を最初に投資する」ということですので、
すべてを新調する必要はありません。
たとえば、親や親戚などから譲り受ける、というのでもいいのです。
けれど、その際に、
「洗い張りして寸法を自分サイズにする」という出費を自分ですることが大切なのです。
ただ、「いただきもの」の着物には、「欲しくて買った」という思い入れを持ちにくい。
新調したほうが「やったるでー」と思いやすいものです。
とはいえ、新しい着物を買っても「着ていない」という人がいます。
その場合は、
①高給取りだったりお金持ちなので「着ていないけれど、ま、いいか」と思える人
②本当の親やお金持ちのパパなど、人の財布で新調した
のいずれかです。「宝の持ち腐れ」、「たんすの肥やし」が日常化しているタイプです。
どちらも、うらやましい話ですが、「着られるようになる」までの道のりは遠いです。
買うなら「自腹」で。
失ったら「もったいない」と思える金額を投資する。
「じゃあ、どこで買えばいいの?」という疑問については、次回、お話します。
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