おとそ気分はすっかり抜けたものの、「通常モード」にはほど遠く、かなりマイペースな1週間を過ごしました。
今日は、お正月にオーダーしたメガネが出来上がったので、メガネを受け取りに桜木町まで出かけてきました。左の写真は手前に写っているのは帆船・日本丸です。すっかり観光地となった桜木町ですが、私が横浜に住んでいたころは、「桜木町に行く」というと「何をしに?」と聞かれるほどに、何もない場所でした。
今日の桜木町は大変、混雑してました…。「日本は本当に少子化なのか?」と不思議に思うほどに、子連れファミリーが多く、カップルを上回るファミリーの数。かつて、デートスポットだったナウなスポット、桜木町 でデートをした思い出を持つ身としては、すっかりファミリースポットになっていることに、若干のカルチャーショックです。
バツイチ、独身、子なし女のヒガミと誤解されかねないことを承知で申しますと…。
「今日、桜木町に来ていたファミリーのパパの8割がどんよりしていて、まったく楽しそうに見えなかった」のです。見渡す限り、顔がどす黒いですよ? 目が死んでいますよ? 顔に粉がふいていますよ? 目が笑っていませんね! というパパばかり。
『そんな顔してまで家族サービスしなくても…』
と、他人事ですから思うわけです。他人事ですから、
『夫の顔色が悪いことを奥さんは気にならないのだろうか? このご主人は、いつもこんな顔色なのだろうか?』
と不思議でならないのです。お子様がキャーとかヒーとか騒いでも、目が死んだパパは注意すらしません。というよりも、わが子が騒いでいることにすら気付いていない。ひたすら『ボー』っとしているのです。
子どもと遊ぶのがリフレッシュになる、そんなレベルじゃないんですね。パパたちの疲労は。
かつて、オシャレでナウなデートスポットだった、ランドマーク・タワー。
←この写真にはランドマークタワーは写っていませんが、奥の船の帆のような形状の建物が「インター・コンチネンタル・ホテル」でございます。現在はどんな雰囲気か分かりませんが、16、7年前はオシャレなカップルがお泊りするようなホテルでございました。
今やすっかりファミリーのための施設と化した彼の地に漂う、パパたちの「お疲れオーラ」とお子様たちの嬌声にすっかりやられてしまい、わざわざ桜木町まで行ったのに、早々に帰路についたのでしたが…。日本、マジでヤバイなあと思った次第です。30代~40代の働き盛りの男性たちが、あんな風に疲れきっているのです。
30代~40代ってもっとエネルギッシュなお年頃なはずではなかったのでしょうか?
先日、ジョニー・デップが来日していましたが、2500人もの日本人女子を成田空港に集めてしまうそのエネルギーたるや! 40代とは思えません。そりゃ、ジョニーはハリウッドスターだし。アタシだって、ニコール・キッドマンと比べられたら困るけどさ。ルックスの話をしてるんじゃないのよ。エネルギーの話なのよ! エネルギーなら、ニコールに負けない自信、あるわよ!
かくいう私、先週はなかなか、エネルギッシュな1週間でございました。仕事面でもよいことがたくさんあったので、忘れないように、「うれしかったこと」を手帳に記録しました。こうやって手帳に記しておいて、このブログを書くときに「先週はどんなんだったっけ?」とふりかえっています。すると、私の日々はそう、悪くないことがわかるのです。
「うれしかったこと」はその瞬間、「うれしい」と感じたこと、すべてを書いています。
私の場合、原稿を褒められた、ちょっとしたプレゼントをいただいた、誰かとランチをして楽しかった、誰かとバッタリ偶然、出会ったということから、新規のお仕事を受注した、というようなものまで、「うれしかった」ことは多岐に渡ります。冷静に見ると、「今日はおいしいパスタを食べた。うれしかった」とか、「●●ちゃんからメールがきて楽しかった」とか、小学生レベルの記述が目立ち、『文章を書いて生計を立てている身として、どうなのよ?』と自分、突っ込みもしてしまうのですが…。
でも、確実に前向きな気持ちになれるのです。「うれしかったこと」を眺めていると。
ランドマーク・タワーで、どす黒い顔をしていたパパたちにも、おススメしたいです。「うれしかったこと」を手帳にメモしてみませんか? きっと、パパたちもばら色の頬を輝かせながら、家族サービスできるようになるはずなんだけどな~。
Cheluさん。はじめまして。いつも、読んでくださってありがとうございます!」
>ここ何回か、栗原さんの書いてらっしゃること、とっても響いてきます。
とっても嬉しいです!ありがとうございます!(早速、手帳に書きます)
今後は、女としての生き方を仕事や恋など、いろんな角度から考えていきたいなあ、って思っています。よろしくお願いいたします。
日本舞踊のお稽古、ステキですね。
2月7日発売の『CREA』3月号で、「和のお稽古」特集のインタビューで原稿を書きました。もし、ご興味がありましたら、スタンディングでかまいませんので読んでみてください。
これからも、よろしくお願いいたします。
赤犬さんは、横浜と言っても、山側じゃないですか(笑) と、海側の人間は、わざわざ言うんですよね。ワタクシ、海側ですからっ。関内、懐かしいですね。今じゃ、誰も行きませんよ。マリナード地下街なんて!! 30代、40代の疲れきったパパたちにどうしたら活力を取り戻してもらえるのでしょうか? 他人事ですが、気になります…。
投稿情報: 栗原貴子 | 2008/01/14 21:29
こんにちは。日本舞踊のお稽古を始めて着物のことをいろいろ調べているうちにこちらに辿りつき、読ませていただいている独身30台後半です。InRedも行きつけのスタイリストさんがたまに載っているので、掲載時に購入、呼んでいます。
ここ何回か、栗原さんの書いてらっしゃること、とっても響いてきます。
うれしいことを手帳に書く、いいアイディアだと思いました。
私も早速・・・と思いました!
これからも応援しています。
投稿情報: Chelu | 2008/01/14 19:42
ははは、あっさり正体バレですね(苦笑)。
桜木町、僕も元横浜市民として、地方勤務から数年ぶりに戻ってきたときに、「おお、なんたる変わりよう」と驚きましたよ。大学まで横浜でしたが、若い頃は関内には出かけても、桜木町には足を運びませんでした。確か、インタコはすでにあって、バブル崩壊の前後くらいのときは、クリスマスともなると、2カ月も前から予約が取れないとさんざん報じられていました。もちろん、ビンボー学生の僕には無縁でしたけれども(笑)。
そうそう、いまの30~40代のおっさんたちは(僕もそうですが)、みんなくたびれているんですよ。派遣さんなど非正規雇用のワーキングプアー問題も絶対に見過ごせないですが、人減らしと賃金カットと成果主義で正社員も疲弊しきっています。残りの力を振り絞って「家族サービス」なんでしょうね。よろしくありません。
投稿情報: 赤犬 | 2008/01/14 18:29