東京は8月とは思えないほどに、涼しい日が続いた1週間でした。暑さに疲れていた体を休められてホッとしたのですが…。薄物、夏着物が似合わない気温です。透け感に涼感を得る薄物が寒そうに見えまてしまいます。が、実際のところは、薄物の着物を着るのには、大変、快適な気温でした。
8月23日(土)、この日はあいにくの空模様でしたので、水に強い麻素材の小千谷縮と、同じく麻素材の帯にしました。小雨だったので足元は爪皮を省いて、焼き桐の下駄に。あ、右足が写っていませんね…。角度の問題なのか、心霊写真なのか…。
夏着物&浴衣の季節も着物の暦に照らし合わせると、残すところ1週間となりました。天気予報を見ると、ずっと雨模様が続きそうです。あと、何回、着られるのかなあ? 去り行く季節に切なさを覚えつつ…。9月に入ってからも、このままの気温が続けばよいのですが、「単衣の季節になった途端に、残暑ぶり返し」な予感も…。
着物の暦としては、9月から単衣に衣替えです。が、それも、猛暑だ酷暑だ、地球温暖化だ、などと騒がれていなかった時代に決められたルールです。「クールビズで冷房の設定温度が高くなって、仕事の能率が低下した」などと、何をやっても新しい問題が次々と出てきて、なんの解決にもなっていないのが現実。そんな中、「9月から単衣です」なんて、浮世離れなことを言っているのもナンセンス。9月に入っても、残暑が厳しいのであれば。私は薄物を着ます!
第一、洋服の衣替えって、10月1日からですよね? 着物と1ヶ月もズレているっておかしいですもの。
夏物とのお別れの時は、気温と相談して決める!
それが、21世紀の着物との付き合い方なのだと思うのです。