毎週のように花火大会が開催される時期となりました。浴衣姿の女性がいちばん、増える時期でもあります。
しかし。じつに、残念な浴衣姿の女性の多いこと!
ワイヤー入りのブラ、つまり、洋服のときのブラをつけたまま、浴衣を着ている人がけっこう多いんです。しかし、ワイヤー入りのブラをつけていたら、美しい浴衣姿にはなれません。浴衣や着物が生まれた時代には、今のようなハイテクなブラは存在しなかったのですから。
ワイヤー入りのブラはバストを立体的に見せるために作られています。しかし、浴衣や着物のときの「美しいライン」には立体的なバストは必要ありません。ワイヤー入りのブラをつけて浴衣を着ると、立体的になったバストが帯の上に乗ってしまいます。
ブラは和装用のブラかスポーツブラを着用しましょう。持っていなければ、思い切ってノーブラのキャミソール一枚にする。そして、ブラのサイズがCカップ以上の人は必ずタオルで補正ししましょう。バスタオルサイズの薄手のカーゼタオルを縦に三つ折りにしてバストの高さを押さえてください。タオルを巻いた胸の上から和装用ブラ、スポーツブラをすればOKです。
そして、正しい姿勢をキープすること。
ブラと胸の補正と姿勢、この2点に注意するだけで、浴衣姿はぐっと美しくなります。
小姑モードはこのぐらいにして…。
私の母が娘時代、かれこれ40年ほど前に作った、ろうけつ染めの浴衣です。着られるかどうか、試着したついでに撮影しました。私よりも、ちょっぴり年上の浴衣ですが、今でも十分に着られます。それどころか、昔のものは技術と品質がとても良いのです。40年前の浴衣の実物を見て、触れて、袖を通してみて、シミジミ感じました。
この40年の間に。私たち日本人は、浴衣や着物にまつわる、さまざまな技術や伝統を失ってしまいました。それを取り戻すためには、もっと多くの人が浴衣、着物を日常的に着ることが必要なのです。
私の足元にいるのは、風太です。一緒に写りたかったようです。