8月最後の日曜日。我家から見えた夏の空です。この夏の思い出をしみじみと振り返りつつ…。
それにしても、ラスト2週間の悪天候で浴衣も最後の盛り上がりに欠けてしまいました。
9月4日発行の『L25』で、「浴衣の洗い方と保管方法」についてのコメントをさせていただきました。その補足として、「着物・浴衣の畳み方」をご説明いたします。
着物も浴衣も畳み方は同じです。一見、難しそうに見えますが、着物も浴衣も「縫い目」と「角」に沿って畳めばきちんと畳める、という素敵なしくみになっております。折り紙感覚で実践するとやりやすいでしょう。
①左手に衿、右手に裾の位置で平な場所に広げる
着物・浴衣は最初に下半身部分を畳みます。手前の前身ごろ(下前)を脇縫い(着用したときに、体の真横にくる縫い目のライン)の縫い目で折り返します。このとき、上半身部分がどれだけぐちゃぐちゃでも「気にしない」でください。まずは、下半身部分をきっちりと畳むことに、情熱を注いで!
「前幅とおくみ幅の縫い目」とは、前身ごろの間にある縫い目のことです。折り返すと裏面が表にでてきます。写真では分かりやすいように、裏地と表地の色柄が違う袷の着物を使っています。浴衣の場合、裏地はないので裏面が露出してきます。
③上前を手前に折り返し、左右の衿先と衿下の角を合わせる
この位置関係になると、不思議と縫い目のところできっちりと畳めます。衿先とは、衿の先端のことです。衿下とは、衿先より下の部分のことです。この状態になると、『残りの部分はどうなるの?』と、ちょっぴり心配になりますが、着物・浴衣は、最終的にはきっちり畳めるようになっていますので、心配ご無用です!
④背縫いの縫い目のところで手前に折り返して畳む
背縫いとは、背中の中心の縫い目のことです。ほら、この時点で、下半身部分がぴったりと畳めているでしょう? 私は図形が苦手なので、何度畳んでも、「なんでこうなるのか?」がさっぱり分かりませんが、「そういう風にできているのだ」と覚えておけば大丈夫です。下手に「どうして?」などと関心を持ってしまうと、肝心の畳み方を覚えられなくなる恐れがあります。
⑤左右の衿を合わせて、衿を重ねる
この写真では、「着物」を使っているため、衿の形状が浴衣とは異なっている場合もあります。「棒衿」という仕立て方の浴衣の場合、衿の幅が写真の半分ほどです。けれど、畳み方には変わりありません。
写真を見ても分かりにくいかも知れませんが、浴衣や着物に折れ目がついています。衿の中央を「谷折り」、左右それぞれに「山折り」する折れ目がついているはず。元々の折れ目を再現するように畳んでみてください。
⑥袖を畳む
左右の袖を身頃と袖の縫い目のところで畳み、奥に折り返します。手の長い人の場合、身頃部分よりも袖のほうが若干、幅が広くなります。
⑦衿先のところで、ふたつ折にすれば完成!
これで完成! 収納するときは、この形で畳紙や布に包んでしまいます。「箪笥の幅より長くなってしまう」というときは、袖の裾を基準に、三つ折りにしてください。
洗濯のときは、この形から、二つ折りか三つ折りぐらいにして、畳んだ状態で洗います。
marimamaさん! ありがとうございます!早速、訂正いたしました。
図形が苦手な上、左右も苦手で…。タクシーに乗っているときも、左を指差しながら「そこを右に曲がってください」と言ったりしています(苦笑)「右も左もわからない」とは、私のためにある言葉のよう…。
投稿情報: 栗原貴子 | 2008/09/01 15:26
いつも楽しく拝見しています♪
初めて投稿させていただきます~
貴子さん①の右手と左手、衿と裾が逆になっております~~写真を見ると左手が衿になってるようだし、私も普段左に衿をもってきてるので・・・
着物の先輩におこがましくも指摘すみません!きっと書き間違いですね!
いつも記事を参考にさせていただいてます。先日も浴衣っぽくない籠バッグが欲しい!と思っていたところ記事になっていましたので、早速アタバッグを購入しました。夏着物にかけこみセーフでコーディネートできて、ほんと良かったです♪
投稿情報: marimama | 2008/09/01 13:34