土曜日は単衣で銀座に行って参りました。この日は、単衣の着物にうそつき襦袢(うそつき、とは身頃が木綿でできた、二部式の襦袢のことです。袖と裾回しは正絹や洗える天然素材、ポリエステルがあります。「長襦袢に見えるけれど、じつは嘘ですよ」ということで、「うそつき」という名称なのです)。「うそつき」を着ると肌襦袢が省略できるので、まだ、ちょっと暑いかな? という気温のときに重宝します。
銀座の街を歩いていたら…。「キモノ! キモノ!」と外国人(ヨーロッパの人だと思いますが、何語を喋ってるのか分からず。元日本代表監督のジーコの言葉に似ていた気もするので、ポルトガル語かなあ?)のオジサンに小走りで追いかけられました。カメラを片手に何か言っていたので、『写真を一緒に、ということだろう』と推測し、一緒にお写真を撮りました。
着物を着ていると、外国人観光客の方から、一緒に写真を! とお願いされることが多いのです。日本語で「写真をとっていいですか?」と言う方。英語または母国語でお願いされる方。そして、黙ってカメラを向ける方がいます。
黙ってカメラを向けられるのは、はっきり言って不愉快なものですが、これまで私が体験した、「隠し撮り? 盗撮?」な外国人観光客って、国籍問わず、全員、女性なんです。そして、もっとも多いのが、中国人の女性です。
権利にうるさいお国柄の欧米人は隠し撮りする人は少ないです。ただ、聞えないだろうと思っているのか、聞えても分からないと思っているのか、「あの着物の人の写真、撮っちゃえよ」と英語で言っているのが聞えることがあり、盗撮に気付くわけです。『英語はロクに喋れませんが、ワタクシ、中学、高校、そして短大で8年間も英語を勉強したので、そのぐらいは聞き取れますよ』と心の中で思いつつ。
中国人女性は、もっと大胆に撮ります。隠れる気もないし。上りと下りのエスカレーターで、すれ違いざまに激写されたこともありました。きっと、ビックリしたヘンな顔で写っていたはずです。あの顔の写真を旅の思い出アルバムに入れられるのかと思うと…。悲しいわ。
著作権や肖像権に無頓着なお国柄、なせいなのでしょうね…。
ま、国籍問わず、無断撮影をするのは女性という事実。これは、多分、オナゴが持っている、悪い側面だとも思うのです。
同じ、オナゴとして。くれぐれも、気をつけましょうね!