日曜日、着物を着ての予定の後、横浜の実家に寄り、一泊。着替え持参が面倒くさかったので、翌日も着物で帰宅という「着物旅行の予行練習」を行ってみました。
このスケジュールにおいて、問題となったのが「どうも空模様が怪しいらしい」ということ。雨コートをバッグに入れると荷物が増えますが、やむを得ず持参することに。その代わり、足元は多少、濡れても「ま、いいか」と思える「くたびれ気味の足袋と下駄」にして爪皮を省略しました。帯も「多少、濡れても悲しくないわ」と強がれる祖母お手製のお下がりの帯に。着物は汚れの目立たぬ黒地の紬、長襦袢は「お家で洗濯できる」うそつきで、「空模様が怪しいとき」の1泊2日の旅支度の予行練習となりました。
結論から言うと、着物を着慣れてしまえば、旅そのものは問題ありません。ただ、「汚れてもOK」なアイテムを選ぶことの重要性を痛感した次第。突然の雨! なんてときに、守るべきアイテムが少なければ集中して守れますが、「帯も、着物も、草履も!」となったら、きっとパニくることでしょう。
また、着物の旅はどんなに着慣れていても、洋装時にくらべると「重たい荷物を持つ体力」が発揮できません。旅支度は全体的に「荷物を減らす」工夫が必要です。もともと、私は力持ちなのをいいことに「持って行ったら便利かな? 楽しいかな?」と、花札とか、不要なものを旅に持って行こうとする傾向があります。「旅先で念入りにスキンケア」と思って化粧品を一式、持って行ってしまったり。しかし、絶対に念入りスキンケアも花札もしない、のです。
最小限の荷物でスマートに旅をすることが、本格的な着物旅行のために必要な練習なのだと思い知りました。これからは「いかに荷物をコンパクトにするか?」をテーマに着物旅行の練習の工夫をしたいと思います。