1泊2日で岡山に出張に行ってきました。
朝7時30分東京駅発という新幹線での出発となり、前夜は「起きられなかったらどうしよう?」と、動揺。普段は寝つきのよい私ですが、動揺ぶりが心配となり、困ったとき用の安定剤を服用して就寝。見事に4時30分にガバっと起床。無事、新幹線に乗れたのですが…。座席は、13号車の4番。不吉な数字の羅列に一抹の不安がよぎります。
初日の仕事は無事に終わり、21時すぎにホテルにチェックインすると…。かねがね、岡山に行く機会があったら訪れたいと思っていた『夢二郷土美術館』がホテルより徒歩10分という事実を知り、突然、ハイテンションに。出張2日目は11時集合。午前中、自由行動できるじゃない!?
「早起きして、夢二郷土美術館に行く」という目標を持って、早々に就寝。ホテルの枕が高すぎて、「首にシワができるじゃない」とブツブツ言いながら枕なしであっという間に眠りにつき、朝7時起床。朝食をいただいて、岡山の気持ちの良い朝の空気を胸いっぱい吸いながら、いそいそと夢二郷土美術館へ。
竹久夢二の絵画や装丁、葉書などを鑑賞して、すっかり観光旅行気分です。開館直後ということもあって、お客さんは私ひとり。夢二ひとりじめ。「もしも今、火災が起きたら、この絵を持って逃げよう」とか、「もしも好きな絵をくれる、って言われたらあの絵をもらおう」などと、美術館でいつも行っている「もしもゲーム」をしながら楽しみました。
「後楽園も近いけれど、寄っていたら時間切れになるわね。10年ほど前に岡山に出張に来たときに、後楽園は見学したので、ま、いいか」と大人の判断。ホテルに戻る道すがらにあった岡山神社にお参りして、おみくじをひくことに。
おみくじ。機会があるごとにひく私ですが、この3年ほど、「おみくじをひく度に大吉が出る」という、不思議な幸運を体験しているのです。あまりの大吉率の高さに「おみくじは大吉しか入っていないのでは?」とさえ思えてきます。そんな実績を胸に、ひいてみたら…。
またしても、大吉です!
帰宅して歴代の大吉おみくじを数えてみたところ…。8連勝目でした。
大吉にすっかり気をよくして、行きの新幹線の不吉な数字の切符のことなどコロリと忘れ、2日目の仕事を終えて、帰路についたのですが…。
岡山駅で帰りの新幹線の切符を購入してビックリです。
今度は4号車の13番…。数字が入れ替わっただけで、相変わらず不吉なナンバーの羅列。
先月、仕事で訪れた航空関係の会社の人が言っていたのですが、航空業界では「13」は永久欠番なのだそうです。不吉だから。「4」から「死」を連想するのは日本人ならではなのかも知れませんが、往路復路で「4」と「13」となると…。
新幹線そのものは安全だとしても。旅人としては心配になりますわ。
まあ、大吉のおみくじのご利益か、なんの問題も起きずに楽しく出張して参りました。思いがけずに夢二郷土美術館に行けたことが、嬉しかったなあ。
帰りの新幹線の車中での編集者さんとの会話から、ナイスアイディアが誕生し、「不吉な座席なのによいことがあるものだ。これは、大吉のおかげだ」と大吉に感謝。このナイスアイディアが実現すれば、昨年末の「湘南遠足」以来、取り付かれてきた夢の湘南暮らしが実現できるのです。
嗚呼、湘南暮らし。
思い続けて1年。ようやく、実現の兆しが!
バルコニー(ベランダではない)から江ノ島が見えるのよ! キャー素敵! 車買ったら、湘南ナンバーよ! と、妄想にふけりながら帰宅したのでした。いろいろ、楽しい出張でございました。