八芳園で行なわれた、京都の超老舗呉服店ゑり善さんの展示会に、着物部の相方・昭子さんと行ってきました。
この日の着物は、竹取物語のお話が描かれたものです。帯は20代前半のときに、わけも分からずに購入した袋帯。リバーシブルで使えて、締め方によって緑、黄、茶を楽しめる袋帯です。購入当初は「地味すぎる」と非難されたものでしたが…。いつの間にか、似合う年頃になっておりました。
昭子さんの著書『着物事件簿』(宝島社)に登場以来、密かにファンが増加中のゑり善の鳥居さんです。写真を撮ったときは、「なんか、密会旅行中みたい!」と盛り上がったのですが…。よく見てみると、鳥居さんが名札をつけていて笑えます。名札が…と思うと、「ツアー旅行の添乗員さん」のように見えてくるから不思議です。名札、というささやかな小道具がかもし出す演出効果の大きさに再び笑ってしまった私と昭子さん。
着物部も結成早8年。すっかり、着物を着慣れた私たちに、ゑり善の”お母さん”こと、中村さんが「感慨深くて、お二人を見ているとホロリとしちゃうわ」。そんな中村さんにホロリとする着物部。月日が流れるのは本当に早いです。
結成当初は、しょっちゅう銀座をうろつく、という地味な活動をしていた着物部。今、考えると、「あの頃も忙しいと思っていたけど、今はとてもじゃないけど、あんなに部活、できないよね。あの頃、実はヒマだったんだねえ」とシミジミしました。
今週は、「自宅軟禁状態」で原稿を描いていたので、この日の部活動はよい気分転換になりました。この部活の後、着物姿で打ち合わせへ。最近は、着物で打ち合わせに行っても、違和感なく受け止めてもらえるようになってきました。