日曜日は時代劇ワークショップにて、受講生の皆様の着付けのチェック。
着付けを教えたり、説明するときは、自分も着ていたほうが分かりやすいので、猛暑の中、浴衣で出かけました。感想は、「暑い」。胴体部分、帯の周りが暑い…。でも、暑い中、熱中症に怯えながら着ていた甲斐があって、帰路の電車の中でお上品なご婦人に「とっても素敵ですね」とほめていただけて、救われました。「人を褒める」ことがどれだけ大切かを実感し、私ももっと「褒める人」になろうと決意しました。
さて、ワークショップでは殿様役の男性に袴の着付けをしつつ、側室役の女性にも「殿方に着つけるとき」を見て覚えていただきました。
私の袴の着付けはイタリア仕込みです。昨秋、フィレンツェの映画祭の関連行事のために覚えました。行きの飛行機で本で勉強し、現地で予行練習と本番。だれにも頼れない、頼れるのは自分だけ、という状況になると人間、なんでもできるものです。イタリアでなかったら独学するほどの集中力を発揮できなかったことでしょう。閉鎖された飛行機という空間も集中力を高めました。じつは、機内では隣席の女性が鼻をずっとズルズルしていて、鼻を手でこすってばかりいたので、『密閉空間で、ウイルスが~』と気が気じゃありませんでした。着物の本で心を癒しながら長いフライトを乗り切りました。袴を見るたびに、これらの思い出がよみがえります。
袴を着つけるときは、立膝で紐を結びます。よって、社会に出たときにはすでに男女雇用機会均等法が施行されていた時代に生きているワタクシでも、自動的に殿方にかしづいている気分になります。昔の女性は男性に着付けをしながら、「かしづくあたし」のマインドをコントロールしていたのではないか? という風にも思えてきました。
月曜日。仕事で伊勢神宮のことをまとめていたら、止まらなくなりました。知的好奇心がウズウズしてきて若干、興奮気味。
5月から、出張のときに買ったり、お土産でいただいたりと、ほぼ、毎月、赤福を食べていたせいかもしれません……。