ここ数か月、着物を着ていませんでした。禁断症状なのか、今朝、目覚めたときにベッドの中で『今日は着物を着よう』と思いたち。とはいえ、とくに出かける予定もないので、叔母からもらったウールの普段用の着物をチョイス。
我が家の障子、着物に大変、マッチしすぎて旅館風情を醸しております。しかし、自分が従業員の設定なので、旅行気分が味わえないのが残念。
数か月も袖を通していないと、さすがに着付けの腕が落ちているかと思ったのですが、カラダがちゃんと覚えているではありませんか! 偉いぞ、カラダ!
着物の上には、このようなカーディガン風のものを着ています。こちらも、叔母からもらったもの。40年近く前のものらしいのですが、「当時は、こういうニットの羽織みたいなものが普通に売ってたんだよ」とのこと。袖が舟底袖のような形になっているので、動きやすいです。防寒と実用を兼ね備えた優れモノ。
ウールの着物は、昭和30年代前半に「普段用の着物」としてブームになり、よく作られていたようです。普段着として着物を着ることがほとんどなくなった現代では、需要が少ないようですが、着物ビギナーさんの着付けの練習や、カジュアルに着たい人にぴったりなのですけどね。エマールでお洗濯できちゃうので、匂いが気になるお食事会、焼き肉とかお好み焼きとかにも、平気で着ていけちゃいます。
帯は、祖母が自分で縫ったと思しき正絹のものにしました。普段着の場合、汚れたら……と思うと、お手頃価格のポリエステルに、と思いがちですが。帯はやっぱり絹や麻、木綿などの天然素材のものでないと締めにくいですね。着付けの腕とは関係ないらしく、着付けの先生も「ポリエステルの帯は緩んでくる」と仰っていました。