首都圏は日を追うごとに、少しずつではありますが、機能を回復しつつあります。赤十字に寄せられた義援金がわずか1週間で200億円以上も集まったとのこと。みんなが、「いま、自分にできること」をして、それが大きな形となっているのを実感します。
一方で、連休明けから計画停電がまた、はじまりました。
停電が実施される地域とそうでない地域があること。回数に違いがあることなどから、不公平感を覚えている方もおおぜい、いらっしゃることでしょう。
23区のほとんどが対象外となっていることから、「東京も実施しないのはおかしい」という論調もあります。
じつは、私はこの停電の対象外の地域です。だからといって「ラッキー♪」とは思えません。むしろ、私のような自由業の単身世帯は、計画停電中は寝てその分、深夜に働く、といった極端な方法も選べますので、対象にして欲しいくらいです。
けれど、住んでいるところが羽田空港に近いため、たぶん、停電にできないのでしょう。歯がゆいですが、節電に励んでおります。
繁華街の様子を見ると、ネオンや袖看板をつけっぱなしのお店もあったし、フル営業しているパチンコ店もありました。けれど、一方で、「暖房は入っていません。ご使用の台の電源のみ入れます」という張り紙をして自動ドアも手動、という状態で営業をしているパチンコ店もあったりして……。経営者やオ―ナ―の考え方の違いがあることを実感させられます。まあ、この期に及んで、東京ドームで野球をやるとか言ってる人もいるくらいですからね。
人間性が問われているのだな、とつくづく、思います。
停電に関しては、住んでいる地域によって差がある、という不公平感があるのは事実です。でも、停電にならないエリアに住んでいる人がみんながみんな「ラッキー♪」とは思っていないこと。経済活動の主要機関が首都圏に集中している、という現実を思うと、今は、この混乱している状況を落ち着かせる時期なのだとも思うのです。
長期的に計画停電が行われ、節電が余儀なくされるという中で、これまでどおりの仕事のやり方は立ち行かなくなっている。会社員の方々でも、通勤の困難を緩和させるための方策や、勤務時間帯の見直し、といったことも検討されていくのではないかと思うのです。
きっと、うまくまわせるようになる方法を見つけられると思うのです。だって、私たちは日本人なのですから。
だから今は、「自分にできることをやる」ことに集中する時期なのだな、と思っています。