ちょっとご無沙汰しておりました。
あれこれと、日々、過ごしている間にいつのまにか、季節が移ろい、空気が乾燥してきましたね。
美容面では、ありがたくない空気の乾燥ですが、着物にとってはよいシーズンになりました。
40歳の声を聞いて初めての秋、またとないお肌の乾燥に愕然としましたが、親しいドクターズが医学的にワタクシの加齢問題を解決していただきました。
さて。着物の虫干し。
湿度の高い梅雨から夏を過ごした後は、ぜひ、行っておきたい。
しかし、室内にブラブラと干すことも、ままならない現代の住宅事情。
そこで、どうするか?
まず、意外と盲点になりやすいのが、箪笥そものの湿気です。
ワタクシは焼き桐の和ダンスを使っているのですが、箪笥が湿気を吸います。ですので、箪笥の背面を壁にくっつけていたりすると、けっこうジメジメしちゃいます。
ですので、まずは、箪笥の位置をちょっとずらして箪笥を乾燥。
着物は干す場所がないので、引き出しから出して、畳んだままの状態で床の上に並べます。
で、箪笥の引き出しを一段、空にして、引き出したまんまにして、中を空気にさらします。これを、一段ずつ、数日にわけて行うのです。
袖を通す機会が極端に少ない着物、訪問着とかは衣紋掛けに通して干します。
真冬になってしまうと、窓を開けているのは寒いので、毎年、10月半ばくらいから、11月半ばくらいまで、1カ月くらいかけて、地道にこの作業を行っています。