自宅から2時間くらいでたどり着ける街で取材。
8:00AM集合に、おそれおののき、前日からホテルに宿泊することにしました。
ちょうど、書いている原稿があったので、ホテルでかんづめという体験をしてみたかったというのもあったりして。かんづめは、いいかもしれない。なかなか、はかどる。
家にいると、どういうわけか洗濯とか掃除とか、現実逃避的に余計なことをしてしまいがちなのですが、ホテルってそういうことが、一切できないので、原稿を書くしかないのですよね。
しかし。問題はホテルにありました。
イケてない……。
いえね、そのホテルがオープンした当初のことを知っていたのですよ。17年くらい前は、イケてたんですよ。なのにね、すんごい、寂れてた。悲しくなるくらいに。
『そういえば、ここの系列は、横浜も赤坂もクローズしたなあ』
と、思い至る。
区切りのよいところまで、原稿を進め、晩御飯に外出。外食しようと思ったのに、なんだか、「ご家族やグループでわいわい」系のお店しかなく。都心がいかに、「おひとりさま」に優しい街なのか、と思い知りつつ、鮨屋ののれんをくぐりました。
非日常体験にふさわしい、ひとり、カウンター鮨。
お腹がすいていたので、いきなりビールと握りを頼む。で、中盤にアナゴの白焼きと卵焼きをつまみでオーダーし、最後にお茶とかんぴょう巻きを巻いてもうという、ツウの方からみたら、「なにしてるの?」と言われそうなカウンターお作法。
しかも、実は鮨は苦手なものも多い。
今、九州方面が悪天候で漁に出られないから、コハダが少ないのだということを聞いてもコハダに興味がないので、個人的には別に問題ありませんでした。本当は、「残念だわ」くらいのコメントをするべきだったのでしょうけど。そういう気配りをすることもしない、マイペースな客。
鮨屋さんってひとりのお客でも、嫌がらないし、会話もしてくれるから、けっこういいですね。
で、「朝、早いから早く寝よう」と思い、ホテルに戻って入浴してベッドに入ったものの。
『千と千尋の神隠し』を途中から視聴してしまい。
「この作品ってどんなストーリーだったっけ?」と気になり、観ている内に、酔いが覚めてしまいました。
ジブリファンの方に叱られそうですが、私の記憶の中で、スタジオジブリ作品が、いろいろと混じり合って、オリジナルのストーリーを作成していることに気づきました。
なぜ、ごちゃ混ぜになってしまうのか、を考えてみた。
たぶん、私が声フェチだから。声優さんに俳優さんが多く起用されているジブリ作品は、「この声は……」と声に気を取られやすいです。
それはさておき。
翌朝はすっきりと起き、どうせ着替えは持ってきているものだけなので、着るものに迷うこともなく速やかに支度も終え、時間厳守で集合できました。
まあ、普段やらないことをやるのは、けっこう楽しいですね。
今度は、もっとホテル選びに気をつけよう、と思いました。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。