このブログをご覧の着物好きの皆さまにおかれましては、
「最近、着物の記事がほとんどない」
と思われていることと存じます。
まったく、その通りでございます。
なんで書かないのか、といいますと……。
「書きたいことを思いつかないから」でございます。
着物への愛や興味が薄れたわけでもなく、相変わらず好きなんですけどね。
着物歴も20年を過ぎて、この頃は「着物は着たいように着ればいいものなのだわね」と、思い至ったわけです。
なんでそういう風に思ったかと言いますと……。
ときおり、着物デビューをしたいとか、着物を着るようになった、という婦女子の皆さまとお知り合いになることがあります。すると、いろんなことを質問されたりするわけです。
そうなると、着物歴の違いによる、明らかな温度差があるんですよ。
例えば、「こういう集まりがあるのだけど、何を着ていけばいいのかしら? 付け下げじゃないとダメかしら?」みたいなご質問があったとする。
で、私は、結婚式やお葬式みたいな「誰かのために装うという礼儀を重んじる」ような場所でない限り、「なんでも着たいものを着ればOKですよ」みたいなことを言うわけです。
ところが、ご質問者の方は「でも……。やっぱり……」と、ごにょごにょ言う。
そういうシーンに出くわすと、
『あたしゃ、20年着てきて、そういう結論に至ったんだから、ちっとは信用してくださいな』
と、内心、めんどくさいな、と思うわけです。
そして、こうやってブログで不特定多数の人に発信している限り、この温度差は避けられないものであるなあと気付いたのです。
着物道のどのあたりに、その人がいるのかによって必要な情報、欲しい情報は違う。それに、経験と年齢を重ねていくことで着物に対する価値観も変わってくるんだな、とこの夏、痛烈に実感し、シミジミしたわけです。
30代の頃は、夏、暑くても頑張って着物を着ていた。それは、夏物を誂えて嬉しかったからで、その喜びで頑張れた。しかし、今年は本当に暑さに参ってしまって、着物姿で救急車で運ばれる自分が脳裏に浮かんでしまい、とてもじゃないけど、そんな気持ちになれなかった。
あと、これは今更に始まったことじゃないのですが「オジサンに、ご執心される」という欠点がほとほと、面倒くさくなったせいもあります。というか、こういうおっさんの行動にはパターンがあることに気付いた。それについては、また、別の機会に。
まあ、そんな感じで着物の記事が減ると同時に、仔猫を保護しちゃったりして、仔猫日記ばかりになったわけでございます。
そうはいっても、着物のことも「書きたいこと」をこれまでとは違う角度で書いていきますので、今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます!
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