今日、携帯をスマホに変えるために外出したら。
人通りも車も少なくがらーんとしていていて、大晦日なのだなあ、とシミジミしました。
今年は着物の記事もほとんどアップしませんでしたが、それでも、このブログを読んでくださってありがとうございます。
着物はもともとは私たち日本人の日常着で、古の人たちは当たり前に着ていたものでした。だから、着物に触れ、親しんでいくうちに、どんどん「日常のもの」になってくる。すると、「晴れの日に着る特別なもの」という感覚に、どんどん、違和感を覚えるようになってきました。
着方を習わなくては着られない。購入やメンテナンスに多額の費用がかかる。
今、着物はそんな風になってしまっています。
本来の着物の姿とは、違う形で継承されてしまっていることが、着物文化がどんどん、廃れていってしまった理由のような気がしてなりません。
私が子どもの頃は、着物しか着ないおばあちゃんなど、日常的に着物を着ている女性が街に存在していました。日本の日常に着物があった時代を、私は、かすかではあるけれど「生きていた」世代のひとりなのだと思います。そして、おそらく、そんな日常の風景を知っている、最後の世代なのでしょう。
そんなこんなをつらつらと考えておりましたら。
私は、その最後の世代として、今の子ども達に「日常的に着物を着ている女性」という記憶になりたいのだ、ということに思い至りました。
それが、今の私ができる、伝統、文化の継承なのだと思うのです。
さて。マドちゃんは今日も元気でございます。
マドちゃんとそのきょうだいが、元気で幸せに年の瀬を迎えることができたのは、FBを通じてのご縁、そしてエールをいただいたおかげです。
夏の暑い中、仔猫たちのことを気にかけてくださった皆様、本当にありがとうございました。
今年も残すところ、あと数時間となりましたが……。
よいお年をお迎えくださいませ。
そして、来年もなにとぞよろしくお願い申しあげます。
栗原貴子