三連休の真ん中の昨日、そごう美術館で開催していた「中原淳一展」に行って参りました。
オカンがチケットをもらったらしく、でも、1枚しかない上にさほど興味がないようで私にくれたのですが……。
「7月15日までやってるね」などとのんきに構えておりましたら。
あら? もう、終わっちゃうじゃない!
中原淳一先生にかねてから尊敬の念を抱いておりましたワタクシとしましては、これは見逃せない催し物。
中原先生の生誕100周年記念だけあって、展示内容もすごく充実。中原先生デザインのお洋服を実際に作って展示していたコーナーは、なーんと撮影OK。
ブラウス
ワンピース
丸山啓太氏が再現したドレス
イラスト、雑誌編集、服のデザインや暮らしのアイディア、マナー、エチケットに関する随筆など幅広いジャンルで乙女のハートをつかんできた中原淳一先生。
そんな中原先生に、2013年の今、「乙女」な世代の女の子たちもハートをつかまれていて、会場には真剣に先生の作品を凝視する乙女がたくさんいました。
戦前、戦後の時代に少女たちに夢を与え続けてきた中原先生が、病に倒れて活動を休止された頃、わたくしは生まれました。なので、少女として乙女として、先生の作品に触れたわけではないのです。
世代的には、私の祖母が中原先生とほぼ同年代になります。
けれど、私が幼少の頃にきていた服には、中原先生のエッセンスがちりばめられていたのでしょう。小さい女の子のための服のデザイン画に、懐かしさを覚えるのです。
これは、中原先生が提案していたインテリアの工夫の仕方を再現したものです。戦後の住宅難の中、素敵なお部屋に暮らすなど夢のまた夢だった時代に、それでも、工夫をして毎日の暮らしを美しくしましょう、という提案をし続けてきた中原淳一という人に、心を救われた、という人はたくさんいたのではないでしょうか?
ただ、一点、残念だったのは……。
そごう美術館は冷房が効きすぎて寒いことです!
作品をじっくり眺めてゆっくりと回遊していくには、あの温度はちょっとしんどい。
そごう美術館では、7月27日(土)から、「幽霊・妖怪画大全集」という面白そうな展示が始まります。
お出かけの際には、カーディガンなどご持参されることをおススメいたします!