もうすぐ成人の日。美しい振り袖姿のお嬢さんたちが、楽しみな日です。
ほとんどのみなさんがプロの着付けとヘアメイクですから、「おや?」ってことはほとんどないのですが。
近年、気になっていることがあります。
それは、姿勢の悪さ、です。
着物は姿勢が命です。
というか。
姿勢の善し悪しが、見た目をかなーり左右します。
スマホの台頭により、ストレートネックという症状が増えているらしいのですが、
これが着物を着ていると、如実に分かるのです。
着物を着て「帯が苦しい」と感じる方は、帯や着付けのせいではなく、
ご自身の姿勢が悪いために、帯が腹部を圧迫していることが多いように思います。
帯と同じように、体がまっすぐであれば、筒の中にすっぽり収まるわけですから苦しくないはず。
筒の中で「く」の字に体が曲がる、すると、腹部が圧迫されたように感じる、というわけです。
では、どうすれば、体をまっすぐに保てるのか。
ポイントは、「丹田」にあります。
丹田とは、おへその3㎝ぐらい下の部位ですが、
ここにキュッとチカラを込めてみてください。
背筋がすっと伸びますよ。
丹田にキュッとチカラを入れることを普段の生活でも行っていると、
インナーマッスルが鍛えられるのでしょうか。
おなか周りに余分なお肉がつきにくくなり、平らなおなかに、くびれが出現します。
ホントよ。
騙されたと思って、やってみてください。
姿勢がよくなり、くびでができるなんて、素晴らしいことです。
ここからは成人されたばかりのお若いお嬢さんがたよりも、
もう少し、お姉さんの皆様へのお役立ち情報となりますが……。
「おばさんっぽい」感じの正体、なんだかおわかりでしょうか。
ズバリ、「歩き方」です。
がに股で左右に振れるような歩き方、おばさん歩きになっていると、
おばさんっぽさが増します。
200メートル向こうから、つまり、小じわとか白髪なんか見えない時点から、
「ああ、おばさんがやってきた」と思われてしまうのです。
ところが、着物を着ていると
小股でしか歩けない、がに股になると着物がはだける、という
構造上の制約があるため、おばさん歩きができない。
よって、日常的にもおばさん歩きをしなくなる、という
嬉しいお知らせがございます。
新成人のお嬢様方には、着物のときはお洋服のときよりも
半歩ばかり歩幅が小さくなりますから、
ふだんよりも、歩く速度が遅くなります。
お時間には余裕を持ってくださいね!
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