このごろ、いろんな企画書を書いています。
文章を書くのは上手いので(当たり前か)、企画書を書くのは基本的に好きです。
ワクワクするし♪
私のような仕事は世の中からなくなっても、命に関わらないジャンルのものです。
けれど、だからといって消えてしまわないのは、
人が知的好奇心を持つ生きものだからなのだと思うのです。
知らなかったことを知りたい、という思いや、
キレイな写真を見たい、
自分の感情をゆさぶる体験がしたいという願望を持つ。
それが、人、なのだと思うのです。
こうしたコンテンツを楽しみとする文化が成熟したのは、やはり、江戸時代でした。
木版印刷の技術が優れていたこともあって、
印刷物を販売することができ、
浮世絵とか、かわら版が飛ぶように売れた。
ちなみに、
内容はゴシップだったりスキャンダルだったり、時事ネタだったり。
今で言うところの週刊誌みたいな感じでしょうか。
こういうものが愛好されたのは、江戸時代が戦争のない平和な時代だったから。
そして、現代もまた、日本は平和です。
だから、私はこうして、日々、企画書を書くことができるのだと思うのです。
目新しい企画はないものか、と頭を悩ませ、締め切りだ、数字だと追われてしまうと、
平和だから、この仕事が成り立っているということを、つい忘れてしまいそうになります。
平和ボケ、とは。
平和であることに感謝しなくなることなのだと、思うのです。