いただきものの帯のお手入れが出来上がりました。お手入れ、といっても、ほぼ、仕立て直しをしたのです。なぜならば、カビていたから。
いただきものの着物や帯は、長いこと「たんすの肥やし」になっていることが多いものです。ゆえに、開けてびっくり、なこともしばしば。親戚から譲られたので、遠慮なく、「カビてるから、ビニール袋をちょうだい」とその場でもらい、ほかの着物にカビが感染しないようにして、そのままお手入れに出しました。
お店の方に「たぶん、帯芯にもカビが出ていると思うので、替えたほうがいいですね」とアドバイスされて、今回は悉皆しつつの仕立て直しをお願いしたのでした。
戻ってきた帯です。新品とみまごうほどに、キレイに仕上がってます!
カビさせないためには、たんすの肥やしにしないことです。そして、脱いだ後は着物も帯も1日ぐらい、ハンガーなどに吊るして湿気を取ってから、畳んでしまうこと。訪問着や留袖など、「しばらく着る予定はない」というものは、悉皆に出すようにしましょう。また、収納場所にはたんす用の除湿剤を入れておくこともお忘れなく。
たんすの中の湿度状況ですが、住まいによってかなり変わります。引越しが多いことが幸いし、その変化を身をもって実感しました。なので、人に除湿剤の交換頻度の目安や、除湿剤の数などを質問してもあまり意味がありません。
もう、5月も終わりですので、また、袷の着物などのお手入れをお願いしようと思います。