私は身長が163㎝と、リサイクル着物業界においては、かなりの長身。加えて、手が長いので裄も合わないことが多いため、リサイクルのお店で着物を買うことはほとんどありません。が、結城紬など新品で購入できる身分ではないこと。そして、この結城紬はかなり大き目の女性が仕立てたものらしく、裄が合ったので購入したのですが…。
着丈はいいのですが、身頃の幅が大きすぎて、着付けに四苦八苦。結局、箪笥にしまったまんまの宝の持ち腐れ状態が続いております。
「たまには風にあてよう」と出したついでに羽織ってみたら、結城紬の軽いことよ。ふんわりとした着心地に『これは、お直ししたいなあ』と、しみじみ痛感しました。
洗い張りに仕立て直しの金額を考えて、二の足を踏んでいたのですが、着ないことには価値は出ません。反物から購入した場合の結城紬の価格を考えると、やっぱりお直しして着るべきですね、と覚悟をしたのでした。
リサイクルのお店で着物を購入すると、「寸法が合わない」という事態にしばしば遭遇してしまいます。自分サイズの着物に慣れていると、寸法が合わない着物の着姿はイマイチに感じますし、第一、着付けがしにくいのです。
ですので、初めての着物こそ、お誂えをオススメしています。帯はフリーサイズみたいなものですからリサイクルでも差し支えありません。
寸法が合わないのを承知でリサイクル点で購入する場合、「洗い張りして仕立て直し」のコストをプラスしても価値が見合うかどうか? をポイントに選ぶことも大切ですね。「仕立て直しを覚悟」して買ったくせに、数年間、箪笥にしまったまんま、というワタクシのようなケースもございますが、いずれ「やっぱり直そう」と決心するときが来ますから。
洗い張りと仕立て直しの金額はお店によって異なりますが、だいたい、3~5万円は見ておいたほうがいいでしょう。胴裏や八掛の生地が再利用できないぐらいに汚れていたり、痛んでいる場合、胴裏、八掛を新品にしなくてはなりませんので、生地代が上乗せになります。
先週から愛犬・風太を実家に預けているので、昨日の日曜日は風太の顔を見に、実家に行っていて更新が1日、遅れてしまいましたっ。ごめんなさいっ!