少し、汗ばむような陽気です。まだ、着物は袷の季節ですが、
実際には単衣でもちょうど良い気候ですね。
この時期は長じゅばんを単衣にしたり、工夫をしている人も多いようです。
さて。今日は、収納とお手入れについて。
着物デビューを二の足を踏んでしまう要因のひとつに、
「収納とお手入れ」を挙げる人もけっこういて、やっぱり「大変そう」な
イメージがあるのだなあと、シミジミ思いました。
「収納、どうすればいいの?」と着物の本や雑誌を手にしたら…。
「こんな面倒なこと、できません!」と途方に暮れます。
でも、実際に、そこまでしている人は少数派だと思うんです。
本や雑誌で紹介されている、収納のHow Toは「もっとも丁寧な方法」だからです。
つまり、「ここまでやると完璧ですよ」という例なのですね。
そして、この「完璧ですよ」という方法は、知っておくことが大切なのであって、
実践するかどうかは、着物の持ち主の考え次第でよいと思うんです。
100万円のダイヤモンドの指輪を
金庫にしまう人もいるだろうし、ジュエリーケースに入れる人もいるだろうし、
ドレッサーの上のトレーに置く人もいますよね。
100万円のダイヤモンドの指輪をどう収納するかは、持ち主が決めればいいこと。
着物まわりの品々も、同じことです。
「日に焼けると色あせしますよ」とか。
「湿気対策をして、ときどき、風にあてましょう」とか。
なぜ、そうする必要があるのか? を知った上で、自分ができる範囲で
収納方法やお手入れを考えてゆけばいいのです。
だって、あなたの物なんだもの。
好きなように収納すればいいのです。
ジーンズを洗濯機で洗う人もいれば、
「洗うと色があせる」と洗わない人もいます。
どっちも正解ですよね。
とはいえ。着物まわりの品々は、収納とかお手入れとかも
けっこう楽しかったりもするので、
それも込みで楽しめるようになれればいいのだろうけど。
足袋を手洗いするのが面倒、という人もいるし。
それぐらいなら、できるという人もいる。
マイペースでいいと思います。できることを楽しんでやればいいのです。
雑誌や本に書いてあるとおりにできなくても、
大丈夫です。
ただし。経験上、つるしっぱなしと湿気対策だけは、
気をつけたほうがいいと思います。
湿気対策は、市販のたんす用の除湿剤を入れて、交換して、
ときどき、引き出しを開けて風を通したり。
それ以外は、もう、できる範囲でいいと思います。
そのぐらい、気楽に考えたほうが、着物を楽しめますよ~。