いろいろな百貨店の浴衣売り場に行き、今年の流行をチェックしてきました。
そして、今年のトレンドをまとめると以下の2点に集約されます。
①古典的な色柄が主流に
②着物に近い着方が人気
①の「古典的な色柄」とは何か? というと、オーソドックスな浴衣のことです。
「和」テイストが強く、伝統的な雰囲気のものが目立ちます。
②の「着物に近い着方」とは、半襟をつけ足袋を履て着物風にしたり、帯留や、
帯揚げを合わせる、という着こなしができるアイテムが多く揃っていました。
数年前の、「浴衣なのにミニ丈!」みたいな衝撃的なトレンドは去り、
原点回帰しつつあるようです。
私はかねがね、浴衣→着物へとステップアップするほうが、
精神的にも経済的にもあらゆる意味で「楽」だと思っているのですが、
メーカーも消費者もそういう方向に移行しつつあるのかも知れません。
また、これまでは「浴衣は毎年、買い換えるもの」という意識が高かったように
思うのですが、今年は「長く着られるものを」というコンセプトで作られているそう。
当然、「長く着られる」ものはお値段も張りますが、生地も丈夫なので本当に長く着られます。
そうはいっても、「手持ちの浴衣を今年風に着こなしたい」という人も多いはず。
そんなとき、どうすればいいか? を考えました。
まず、「浴衣を着物っぽく」着るのがトレンドですので、
「帯締めをして帯留をつける」、「根付をつける」といったトラディショナルなアクセサリーを
買い足す、という方法があります。
「帯締めするような帯の締め方が分からない」という人は、根付がよいでしょう。
根付は専用の「補助具」で帯の間に挟むのですが、補助具は東急ハンズで売っています。
150円前後ぐらいで買えるはずです。
ちなみに、私はこんな根付を使っています。
スワロフスキーで作ってもらった、パグ犬。今年の干支、いのししの根付2つ。超ミニサイズのがま口の根付。
肝心の帯の締め方についてですが、ブログで説明するのは大変、難しいので
まずは本屋さんで「帯結び」を写真で解説している本をチェックしてみてください。
最近は、浴衣の着付けを教えてくれるところも増えています。
さてさて。
この時期、私はワンピース代わりに浴衣を着ています。
すると、「どこかで花火大会ですか?」、「お祭りですか?」などと聞かれますが、
「いえ、なんとなく気分で」と応えると、必ず「いいですね~」と言われます。
いいんですよ、なんとなく気分で浴衣を着ても。
浴衣も着物も、着慣れて馴染むことが「ワンランク上」に見えるためには不可欠です。
「なんとなく」着こなして、肌に馴染ませる。
そんな風に楽しむのも、「今年の流行」なのではないかと思います。