先週は一度も着物を着られず、ちょっと寂しかったです。10年ぶりに健康診断、とくに婦人科
検診に重きを置いた検査を受けてきました。マンモグラフィーでの乳がん検査とかです。
乳がんに関しては、今回は問題ありませんでした。ひと安心。その他の検査結果は、
後日、郵送されてくるのでちょっぴりドキドキです。
着物姿の写真がないので、風太君に登場してもらいます。笑っているみたいに見えませんか?
今週、イチバン、ビックリしたのは「山田洋行」です。ワタクシ、どういうわけかネットなどの文字情報で断片的にしか、このニュースを見ていなかったんです。で、ずっと「ヤマダヒロユキ」という人物が悪事を働いたのだと思い込んでいたのです。とうとう、「ヤマダヒロユキという人は何をしたんだろう?」と気になって、ちゃんとニュースを見てみたら…。「ヤマダヨウコウ」って読むんですね…。ビックリしました。全国の「ヤマダヒロユキ」さんは、たびたび自分のフルネームが活字になる日々をドキドキと過ごしていらっしゃることでしょう。
今、発売中のLUCi12月号でマナー特集でコメントをさせていただきました。やはり、興味が
あるのは「彼の両親とのご対面マナー」のようで、ご質問が届いています。
今日は、このことについて、少し、お話ししますね。
彼ママとのご対面をするのは、誰もが緊張の体験だと思います。巷に溢れる、嫁・姑問題情報。第一印象でしくじりたくないっ! とついつい、気合を入れてしまいまいがちです。
しかし、この「気合」が曲者です。よかれと思って入れた「気合」が結果的に自分の首を絞める「原因」になるのですから。
初対面の日のほんの数時間だけ。仮面をかぶることは誰にでもできます。彼ママと話をあわせることもできるし、ソツなく振舞うことも楽勝です。
しかし。彼ママはいずれ、姑になる可能性がある。
そうなっても、仮面をかぶり続けられるか? が問題なのです。
姑は彼ママ時代にあなたと接していた経験から、「あなた」という女性像を作り上げています。「私の話もよく聞いてくれるし、気が利くし、趣味も同じ(フラワーアレンジメント)だし。いいお嫁さんでよかったわ」などと思っている。しかし、現実のあなたは『くだらない話ばっかりするなあ。彼のお母さんだから聞いてあげるけど、知らないオバサンだったらこんな話は聞きたくないよね。趣味はフラワーアレンジメントだって!イマドキ、流行ってないんですけど!私は体験コースしかしたことないけど、適当に話をあわせておけばいいか』なんて思っていたとする。
要するに本当はまったくかみ合っていないのに、かみ合っているフリをしてしまったのですね。
このつまずきが、嫁と姑の関係によい影響を及ぼすはずがありません。
だからこそ。最初に「気合を入れてはいけない」のです。ありのままの「自分」を見てもらい、そんな「わたしをジャッジしてください」という潔い態度で初対面を乗り切りたいもの。彼ママが「あのコ、ママは反対ですからね」と言ってもいいんです。それでも、彼があなたを選んでくれれば、彼との愛が深まるわけだし。「ママが反対するなら、やめるよ」などというマザコン男だったらそんな男と結婚しないですんでよかったと安心すればいいのですから。
「ありのままの自分」と言っても、「身だしなみや手土産を気にしないでもいい」というわけではありません。清潔な服装を心がけることはもちろん、大切です。しかし、「彼ママに受けそうなファッション」までをする必要はありません。いつものテイストでOK。
手土産は必須です。しかし、これも「気合」を入れすぎてはダメです。ママに女としての「負け感」を味あわせてはいけないからです。
彼ママとあなたの勝負では、すでに「若さ」と「息子の彼女」という二点であなたが勝っています。その上、「おいしくてオシャレなスイーツをさりげなく土産に選ぶセンス」なんていうポイントまでをゲットして、彼ママを刺激する必要はないのです。万が一、彼パパが「おお、こんなオシャレなお菓子は初めてみたよ。さすがだねえ」なんて褒めコメントをしたら最悪です。
『息子だけでなく、父親にまで媚びようっていうの? キー!!』と思われる危険性大。
最初のお土産は「虎屋の羊羹」、「ヨックモックのクッキー」など、彼ママが見慣れていて「美味しいのよね」、「私も好きよ」などと知識を持っているものを選びましょう。この条件を満たす、「日持ちしてご近所にも分けられる」ものならば、なんでもOKです。
そして、彼ママが「マカロンが好き」などというパーソナルなデータを仕入れられたら、次回からは「彼のお母さんが好きだから」という理由を前面に押し出して、それを持っていけばいいのです。
着物部ですので、最後に付け加えておきますと…。
初対面、いきなり着物もダメですよ。彼ママが着物を着る人ならばいいけれど、着物を着ないのであれば、ぜったいダメです。「彼ママは着物を着られない」という点で、またもや、大きくあなたが得点してしまうことになります。
要するに、「若さ」と「息子をとりこにした」という2点で先制点を制しているあなたは、必要以上に彼ママを刺激してはいけないのです。
「彼ママ」という生き物は、息子の彼女が超美人なら「うちの息子、騙されているのでは?」と勘ぐり、彼女がいまいちなルックスだったら「もうちょっと……。いないのかしら?」などと思うもの。つまり、どんな女性でも気に入らないのです。
この事実を簡潔に説明してくれたのが、みうらじゅんさんのご著書でした。
「オカンにとって、息子が結婚するということは、本妻が愛人に夫をくれてやる、ぐらいの感覚なのだ」というようなことを書いていらしたのです。
「愛人にくれてやる感」。なるほど!です。
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