去る3月27日(木) 赤坂サカスのオープニングイベントで着物ショーに出演しました。
ショーが撮影禁止だったため、ここでご紹介できなくて残念です。これが、ショーのときの装いです。円の中には「竹の中から女の子が出てきて、おじいさん、ビックリ」のような、竹取物語のシーンごとの絵が描いてあります。桜の花びらも散っているので、この時期にふさわしいかな? と思ってこの着物にしました。
普段は髪も自分でアップしているのですが、この日ばかりは美容院でセットしてもらいました。「きつめに結ってリフトアップ効果もお願い」とわがままなお願いの甲斐あって、目ヂカラもアップ!(笑)
ショーの後、観にきてくれた叔母と母とちょっと一杯。店の前で撮影してみました。私はどうして、こんなに飲み屋に馴染むのでしょうか?
さて。オンナの花道、ランウェイを歩くという、「人生で一度、あるかないかの機会」に恵まれ、大変、楽しかったです。ショーに出た感想。「カ・イ・カ・ン」です。何が快感かというと、観客の目。
失礼を承知で申しますが、ステージを見上げる観客というのは、顔を上に向けています。すると、ほとんどの人が、「おくちポカン」になってしまうんですね。
「ポカン」とした人々に観られる…。というのは、『みんな、私に見とれているんだわ」』と、大いなる勘違いができて、じつに心地よい体験でした。ステージ上にいる人は気持ちがいいですが、私も「観る人」になることのほうが多いもの。そういうときは、口元をしっかり引き締めてステージを見上げるようにしたいものです。
「オンナの花道」と聞いて、何を思い浮かべますか?やはり、バージンロードでしょうか?
多くの女性が結婚に憧れるのは、「結婚していないと、立場が無い」という焦燥感によるものなのだ、と思う今日この頃。「結婚もできないオンナ」と思われるんじゃないか? という不安感です。「結婚した人」=「エラい」だったり、「出産経験のないオンナ」<「出産したオンナ」みたいな図式が、この国には根強くあります。
しかし。この頃の暗澹たるニュースを見ていると。結婚したって、子どもを持ったってエラくないどころか、犯罪者になってしまう人たちも少なくない。むしろ、30代・未婚・子なしオンナのほうが、世間を震撼させるような犯罪者になる確率は低いように思います。(統計があるわけじゃないですし、あくまでも、私の記憶と印象による意見です)
犯罪の話をしたいわけではなくて。
ええとね、オバチャンは思うのですよ。「結婚した人」=「エラい」だったり、「出産経験のないオンナ」<「出産したオンナ」みたいな図式は、アテになんかならないのだよ、と言いたかったわけです。
バツイチさんの私が思うに、結婚するとオンナとしてラクになれます。
「結婚できた人」としてみなされるし、異性からも「人妻」として、「他の男の妻なのだ」という扱いを受けます。男というのは、その女の夫のことなど知らなくても、男同士の牽制なのか、なんなのか、一応、尊重するんですよね。目の前の女性の「夫」という男のことを。
要するに人間関係がシンプルになるのです。
ちょっとファッションがイケてなくても、人妻だったら許される。太っても「アノ人、奥さんだし」と思われるし。これが、「お母さん」になれば、ルックスがイケてないことへの免罪符は倍増します。そして、自分自身も「ま、私は今日はちょっとダサい格好で飲み会に来てしまったが、人妻なのだからいいか」と思う様になるのです。(実際、私もそう思ったことがある)
この免罪符がね。ラクチンなんですよ。
しかし、再び、独身になると「バツイチ」という新たな免罪符は手に入れましたが、ルックスへの手抜きへの言い訳ができなくなりました。というか、ここで手抜きをしたら「もう、女としての人生をあきらめた人」という烙印を押されかねないので、必死さも倍増です。
ルックスの維持。年々、難しくなります。
「オンナの花道はやっぱり、バージンロードよねえ」なんて言ってられません。そんなことを言っている暇があったら、UVクリームや美白ローションを肌に刷り込む時間にあてたいからです。化粧品代もバカにならないので、一生懸命、働かなくてはなりません。
すると、「オンナの花道って、もしかして、出世街道っていうのもアリなのでは?」と思い始めます。そう、本当はそういう「花道」もあったのに、眼が曇っていて見えてなかったんですね。
花道には、幹線道路から小道まで、さまざまな道があります。
今日。犬の散歩中に若者、4月から新社会人になるというヤングな男子と立ち話をしました。「大型犬を飼える年齢」に話題は及び、(飼い主の体力が問われるので)私が年齢を明かすと、「え? マジですか? 30代後半には見えませんよ」と心の底から驚いてくれました。
「若く見られる」という、オンナの花道の小道で楽しいお散歩ができた1日でした。
たくさん、「花道」を見つけられたら。
毎日がもっと楽しくなるんだな、とフレッシュな彼に教わったのでした。