5月になりました。着物の暦では、まだ、袷の季節ですが、暑い日にはもう、単衣がいいですね。まだ、初夏ですが、そろそろ浴衣の用意を始めたい季節でもあります。
『InRed』の連載でもワンランク上の大人のオンナの浴衣選びについて、書きました。「今年は一生モノの浴衣を…」と思ったときに、ネックになるのはやっぱりお手入れについて。そこで、今日は浴衣のお洗濯方法をご紹介します!
私が夏に重宝しているのが、奥州小紋の浴衣です。一枚で来て半幅帯を合わせてお祭りに行くのもよし。半襟スタイルにして名古屋帯を結び、着物風に着るのもOK、と万能な浴衣です。
<浴衣の洗い方>
①洗う
タライや洗面台などに、人肌ぐらいのぬるま湯を張り、おしゃれ着洗い用の洗剤を入れます。そこに、畳んだ状態の浴衣を入れて、押し洗いします。洗った後は、洗剤水を流し、よく濯ぎます。洗剤の泡が出なくなるまでしっかりと濯ぎましょう。
②洗濯用ネットに入れる
手で押しながら水気を絞ります。絞ったら、洗濯ネットに入れます。
③ネットごとバスタオルに包む
④洗濯機で20秒ほど脱水する
バスタオルで包んだ状態で脱水します。脱水時間は20秒ほどが目安です。バスタオルが浴衣の水分を優しく吸収します。
⑤風通しのよい場所で陰干し
**この選択方法は私が呉服店の方からアドバイスしていただき、実践しているものです。浴衣の素材によっては、この洗濯方法が適さない場合もあります。また、素材や染料によっては、色落ちする可能性もあります。浴衣の購入時に、洗濯方法を確認してください。
自宅で気軽に洗える上に着物風にも着こなせる浴衣は、着物デビューにぴったりの一枚です。汚れを恐れることなく、着ることができるので着るチャンスも広がります。浴衣で着付けをマスターして、自信がついたら、ファースト着物を手に入れる、そんな風に着物デビューをしてみてはいかがでしょうか?
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