浴衣で出かけるときに、意外と困るのがバッグです。巾着袋みたいな小さなバッグは、「近所の夏祭り」に出かけるならばいいかも知れませんが、「電車に乗って花火大会へ」というときは、荷物が入りきらない。「浴衣には巾着タイプが可愛いよね」と啓蒙しはじめた時代には、携帯電話がありませんでしたから、最低でも携帯電話分は荷物が増えた現代人には不具合が生じて当たり前なのでしょう。
私は浴衣に限らず、着物のときも和テイストのバッグを持ちません。バッグまで和テイストにしてしまうと、どうにも野暮ったい印象になるし、和テイストのバッグは「汚れに弱い」、「収納力が低い」など、機能面で問題があるものが多いのです。幼少の頃からバッグ大好きっ子だった私ですが、ナショナルブランドには興味はなく、長らく「見た目と機能性」の充実したバッグを模索し続けて参りました。
そんな私が、浴衣や夏着物のときに愛用しているのは、主に籠バッグです。
手前はバリ島に行ったときに購入したもの。現地で1800円ぐらいでしたが、日本で買うと1万円ぐらいします。この差額を思う度に、輸入行を始めたくなります。
奥のバッグは丸い持ち手が気に入っています。
着物のときにも重宝しています。フランス製でありながら、とっても着物と相性がいいです。割と荷物が多い日に。
クラッチバッグは着物や浴衣でちょっとしたパーティや飲み会に行くときに。
それでも、荷物がバッグに入りきらないときは…。たとえば、ハンカチは袂にしまうとか、薄型の携帯なら帯の間にはさむ(ただし、汗をかきますので自分の汗で水没の恐れもあります)とかして、せこく荷物を分散させる、という手段もありますが…。不慣れだと、落とす可能性もあるのでご注意を。
玄関に手ぬぐいを飾りました。「蛍ぶくろ」という植物の柄です。手ぬぐいの雰囲気に合わせて、お花を選びました。この時期、生花はあまりもたないのですが、トルコききょうは、比較的暑さに強いようで、割と長持ちします。