先週、月、水、木、金と浴衣OR着物で外出しました。もうね、毎日が岩盤浴かっ!?というぐらいの発汗です。正直、命がけ。
涼しく着る方法を試行錯誤しておりますが、「モノには限度があるのだ」という事実を悟った次第。本日、私は綿と麻の混紡のワンピースを着ていたのですが、とっても涼しく感じました。みなさんが口々に「今日も暑い」とおっしゃる中、私は全然、平気。そう、連日の和装によって、暑さに強くなっているのですね。これはメリットと言えるのかも知れません。
これから、花火大会が各地で催されるので浴衣をお召しになる方も増えることでしょうが、熱中症対策のためにも、こまめな水分補給と休息を心がけてください。
『InRed』の取材で、昭子さんと鎌倉に行ってまいりました。やせ我慢して微笑んでいますが、息も絶え絶えになりながら境内の喫茶室で休息して、息を吹き返してから撮った写真です。おでかけ、ということで張り切って長じゅばん着用の博多献上帯のお太鼓という、ちょっと無理をしてしまいました。
先週のテーマだった、浴衣を涼しげに着るには、どうしたらよいのか? の研究結果を発表しますと…。
①着る前に体温を下げる
シャワーを浴びるのがもっとも効果的です。「暑い」と感じない状態になってから、着付けをスタートしましょう。
②着付けタイムは余裕を持って
焦ると暑くなりますので、余裕をもって着付けましょう。
③着付け終了後はクールダウンを
着付けをしたことで暑くなった体を冷まします。じっと座って汗が引いてから、お出かけしましょう。このとき、保冷材で首の後ろを冷やすと、早くクールダウンできます。
④汗を吸収する下着をつける
肌襦袢や和装スリップなどでもいいのですが、洋服のときに着る機能性下着でもOKです。木綿よりもテクノロジーを駆使して作られた機能性下着のほうが、清涼感が得られます。
⑤外出先で「暑い」と思ったら緊急避難
デパート、喫茶店、どこでもいいので、冷房の効いている場所に避難しましょう。無理をしていると、多分、倒れます。「ノドが乾いた」と感じた時点で脱水症状が起きているので、「ノドが乾いたな」と感じたら、緊急避難の信号が出ている証です。
たいしてお役に立てない情報かも知れませんが…。着物に慣れている私でも、暑さに関してはかなり厳しい、と感じるので、不慣れな方は苦しい思いをするかも知れません。
そして、「こまめに着崩れを直す」ことも忘れずに。
先日、浴衣で出かけた外出先から帰宅する途中。浴衣姿のお嬢さんと同じ車中に居合わせたのですが…。
『お、お嬢さんっ! もしかして、犯罪に巻き込まれたのですか?』
と心配になるほどの着崩れっぷりに、目が飛び出そうになりました。
衿は抜けきってしまい、しかも左右の袖が非対称に。おはしょりはすっかりなくなり、文庫に結んだ帯の文庫が、地面と垂直に曲がってしまい…。トイレに連れ込んで直してあげたい衝動に駆られました。お嬢さんも、チラチラと私を見ていて、助けを求められているのか、それとも『私に声をかけないで』とけん制されているのか判断に悩みました。下車後(たまたま、同じ駅だった)足早に去っていったお嬢さんの後姿に、『けん制されていたのだ』と理解したのでしたが…。
美しい着姿を保つには、こまめに着付けを修正する必要がある、ということも忘れずに。着付けてもらったときは、着付師さんに修正の注意点を質問してくださいね。