今年は4月に2月並みの寒さになったり、春だというのに春らしくない陽気が続きましたね。ようやく春めいてきたなあ、と思いつつも、「突然、寒くなる」というこの春の油断大敵な気候にナーバスになっていたせいで、「夜になって寒くなったら困るし」と、袷を普通に着て外出したのですが。
正直なところ、暑かったです。
でも、「ぜんぜん、暑くなんかありませんよ」と涼しそうな顔をしておきました。
洋装の人でも、油断大敵な春先の気候にしてやられたトラウマがあるのか、冬物のコートを着ている人もちらほら。その一方で、半袖一枚という人もいて。本日の渋谷は季節がまったくわからない奇妙な風景でした。
夜、駅から自宅への帰路で、ほろ酔い加減のご一行とすれ違う。
若づくりしているけれど、中年でしょ? なお兄さんファッションのおじさんに、「あ、着物の人だ」と大声で指をさされる。酔っ払っているのね~、とやり過ごそうとすると、「ほら、着物の人だよ」とほかの人に大声でインフォメーション。その他の酔っ払いのみなさんも、「ほんとだ!」、「着物だ!」と大声でわめきはじめ、いたたまれない気持ちになって足早に逃げる。
着物の人は今日は暑かったので、そっとしておいて欲しかったのでした。