よろよろと名古屋に到着しつつも、初日は8割がた、お楽しみ気分を満喫。夜、ホテルに戻って「さて、寝ましょう」と電気を消してシモンズのベッドに横たわり、枕元の照明のスイッチをつけてみたら……。「バチッ」とトップライトの電球が切れる。部屋を暗くしてみたら、ラップ音的な音が充満。『気のせいね~』と強引に眠ろうとするも、夢と現を行き来するような心もとない睡眠。
シモンズのベッド、私の体には合わない様子。
翌朝はホテル近所の喫茶店で名古屋名物モーニングをいただくことに。喫茶店の入り口でメニューを眺めているとおじさんが「あの~」と話しかけてくる。道でも聞かれるのか? と身構えると、「お洋服に虫がついてますよ。取ってさしあげましょうか?」。名古屋でも虫に好かれてしまいましたが、優しいおじさんのおかげでパニくることなく、虫を追い払うことができました。気を取り直して入店し、「350円」とメニューにあったホットドッグをチョイス。てっきり、これにコーヒー代プラスかと思いきや、コーヒー込みでのお値段でした。
日中、自由時間があったので、ブログを相互リンクさせていただいている名古屋の「きもの水流」さんへ伺うことに。
日常的に着物を楽しみたい人にぴったりの着物や帯を扱っていらっしゃいます。夏物がディスプレィされていて、あれも、これも、どれもすべて素敵。
『ほ、欲しい』
いけない病が出そうになったそのとき、ご主人の足立さんが「栗原さん、お昼は食べました?」と聞いてくださり、欲しい欲しい病発症の危機を回避できました。
「近所の喫茶店でよろしかったら」という足立さんに、「ナポリタンが食べたいです!」と即答。「あ、この店ではね、イタリアンっていうのよ」と奥様。
ハート形の鉄板の上に薄く卵が敷かれ、その上にいわゆるナポリタンがのっていました。ハート形を写そうと真俯瞰で撮ったら、アツアツの湯気で、こんなムーディーな写真になってしまいました。
なぜ、どうして。鉄板にスパゲッティを乗せるのでしょうか? 誰が発明したのでしょうか?
長崎出身の友人によると、長崎にも「名古屋風」とうたった鉄板にスパゲティを乗せたメニューがあるお店が存在したそう。そこでは、ミートソースが人気だったそうです。
きもの水流さんからの帰り道、ホテルの近くに戻り、ひとりで喫茶店に入りました。コーヒーを頼むと、クッキーがついてきました。
普段から、ちょっと甘いものが食べたいわ、とケーキを頼みがちな私ですが。意外と、このクッキーで満足することを知る。名古屋の喫茶店はこれではケーキが売れないのではないか? と人ごとながら心配になりました。ちなみに、この喫茶店のコーヒーは350円。朝、行くと同じ値段でサンドイッチとヨーグルトがついてきました。
名古屋の喫茶店の経営事情が気がかりです。