しばしば、登場しております「時代劇ワークショップ」が初取材を受けました!
9月22日発売の『週刊TVガイド』の「この秋マゲメンに恋をする」特集の、「所作を知れば俳優の苦労がわかる!」というコラムで、ワークショップで所作指導担当の藤間貴雅先生が、時代劇の所作についてコメント&実演で掲載されております。この秋、恋するマゲメンとは、映画『大奥』に登場する、マゲ姿のイケメンたちのことです。
所作指導とは、簡単に言いますと、着物を着ての立ち居振る舞いを中心に、その役柄の身分や時代背景、状況を踏まえて「どんな動作、所作をするのか」をレクチャーすることを言います。着物姿が美しく見える動きはもちろん、「重心を低くすること」などが主なお稽古内容なのですが……。
貴雅先生は蜷川幸雄さんの舞台や映画での所作指導を手掛けるなど、大変、活躍されている方です。そんな一流の先生のお話ですから、毎回、役得!とばかりにワタクシも拝聴しております。
時代劇だけでなく、映画やドラマは虚構の世界です。それを、いかに現実のもののように魅せるか、が作品の質となるわけですね。「しょせん、作り話だから」ではダメなわけです。
私は海外ドラマも大好きなのですが、なぜか、というと現実味があってドキドキするから。海外ドラマの舞台はたいてい、アメリカで、登場人物も外国人ですから、「アメリカではそうなのだろう」という勝手な解釈も手伝って、鵜呑みにできるという点もあるのでしょう。「ハマると大変だ」と悟り、『24』の観賞をセーブしておりますが、あんなにしょっちゅう、国際的なテロリストに狙われることや、やすやすとスパイに潜入されている政府機関もどうかと思うんですよ。なのに、現実味を覚えさせるのは、さすが、と言うしかありません。
初の黒人大統領の誕生も、『24』で人気を博したディビット・パーマー大統領の影響があったのでないか? とすら思います。
時代劇も然りで、武士のライフスタイルをこの目で見たわけじゃありませんが、「江戸時代はそうだったのだろう」と思わせる現実味が欠かせないわけです。生まれた時から着物を着ていた江戸時代の人たちに見えるように、役者さんたちも演技をしなくてはいけません。そこで、所作指導が必要となってくるのです。
今回の『週刊TVガイド』の取材で、陰の立役者、所作指導の存在にスポットを当てていただけたこと、大変、嬉しく思います。
さて。当ワークショップでは、俳優志望の方の演技コースのほか、ビギナーズコースも新設することとなりました。ビギナーズコースでは、着物や浴衣の着付け、和装時の動き、時代背景や歴史、日本のエンタテインメントの原点である歌舞伎について、広くマスターすることができます。
俳優としてはもちろん、脚本家や小説家、演出家などとして、時代もののジャンルに挑戦したい、という方にもぴったりの内容となっております。
時代ものを扱える人材は限られている現代だからこそ、こうしたジャンルのスキルを持った人を多く輩出したい、というのが私たちの願いです。
だって、老後の楽しみに、面白い時代劇を観たいですから!
『週刊TVガイド』の貴雅先生も要チェックですよ。ミニミニサイズの切り抜きのお姿が、とってもかわいいです。