過去記事のコメントに清水さまより、お問い合わせをいただきました。
まず、映画試写会の舞台挨拶で永作博美さんがお召しになっていた着物について、ワタクシが知っていることはなにもなく。申し訳ございませんが、どこのものか分かりません。
ここから、一般論としてのお話です。
女優さんやタレントさんなどが公式の場で着ている衣裳は、ほとんどの場合、着物、洋服を問わず、スタイリストさんが揃えたものです。ですので、その方の私物、というわけでもありません。
また、着物の場合、洋服とは異なり、あまり量産されません（プレタポルテの着物は除く）。なので、同じものを探すのは極めて困難、かと思います。ただ、「似たようなもの」を探すことは可能です。呉服店で「こういうのが欲しい」と相談してみる、という手はあります。この場合、どんな呉服店がよいか、といいますと、チェーン店や百貨店に入っているお店ではなく、呉服専門店、または個人経営のお店がよろしいでしょう。
なぜ、「探してもらう」ことができるかというと、流通や仕入れのしくみが関わってくるのですが、長くなるので割愛します。けれど、この頃は流通や仕入れ方法もお店ごとに変わってきているので、お店によっては探してもらうことができない場合もあります。
最後に、「素敵な着物と出会えるお店」についてなのですが…。清水さまのお住まいのエリアが分かりませんので、抽象的な回答になっておりますこと、ご容赦ください。
ズバリ、「お店の品ぞろえが好みかどうか」に尽きます。着物、といってもいろいろなテイストがあり、お店ごとに扱っているテイストが異なります。なので、自分好みの品があるお店かどうか、が判断基準となるのです。
ご自分の好みを発見するには、きもの雑誌などをご覧になって、好みの傾向をチェックするとよいですよ。
また、着物は「顔映り」が大切です。顔の形、肌の色などによって、似合うものは変わってきます。なんでもかんでも、似合う、というわけではないので、実際にあててみてから選んでください。洋服の好みとはまったく違う、これまでの人生で着たことのない色が、自分でもビックリするほど似合って、「新しいワタシ」に出会えるのも、着物の魅力なのです。
ご質問にちゃんと答えられずに、スミマセン!!
着物って、奥が深いんですよね。でも、それが、楽しさの理由でもあるんですけどね。
コメント