3泊4日で実家ライフに挫折して、自宅に戻ったワタクシですが、ひとりで何をしているかというと、引越しの荷造りです。
年末に運送会社から引越し用のダンボール箱が届いたので、お正月休みに少しでも作業を進めておこうと、荷造りしている次第。
じつは、去年、一年間をかけていろいろな物を整理・処分していました。その甲斐あって、人生8度目となる今回の引越しの荷造りは、かなりスムーズに進みそうな予感。引越しの荷造りというよりも、お年寄りが「死後、困らないように」と身の回りのものを整理するような、そんな感じすら漂ってきます。
荷造りする時点で「要る、要らない」を選別して、さらに所有するモノたちをふるいにかけているので、今年はかなりシンプルな暮らしができるようになることでしょう。
今年、40歳になりますし、ワタクシのバースデーがアナログ放送最終日となりますので、これを機に、「オール着物ライフにしようか」というもくろみもあったのですが……。昨年の夏の猛暑ぶりに怖気づいてしまいました。あと、なにか災害に見舞われたときとかも、着物ライフではなにかと困りそうです。戦災や震災のときに「着物は困る」ことは、年長者の方々の体験で証明されていますから、平和ボケした若輩者のワタクシがその事実を無視してはいけません。
物質的な豊かさを追求し続けた、高度経済成長期に生まれ育った私ですが、このところ、物質的なものへの欲求がめっきりと減ってきました。それよりも、モノを大切に使うことに気持ちが向いています。大切に使うという行為を楽しみたいと思うようになれたのは、着物の奥の深さを知ったからでしょう。この境地に至るまで、いろいろ無駄遣いもしましたし、たくさんモノを所有していました。でも、ひとりの人間が管理しきれるモノの量には限界があります。手も目も気持ちも行き届かなるほどに、モノを持つ必要はないな、と教えてくれたのも、やはり、着物でした。
そんなこんなで、今回の引越しの荷造りはラクラクです。
かつては、引越し屋さんが来ても荷造りが終わってなくて、「まだですかっ!」と半分、キレ気味な口調で手伝ってもらったこともありました。ダンボールではなく、折りたたみできるプラスチックのBOXに部屋に散乱していたモノを引越し屋さんがポイポイと入れていく姿を目の当たりにして『あれは、本当は要らないものだった』と気付いたものの、キレ気味な引越し屋さんに「それ、捨てていいです」とは言えず、ゴミとともに転居したのも、懐かしい思い出になれそうです。
着物は和ダンスが上下に分割できるため、引き出しの中に入れたままでOK、とのことです。和ダンス購入の際には、持ち運べるサイズ、重量にできるかどうか? を購入ポイントにされるといいですよ。
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