おデブ隠しのために作ってもらったマフラーを巻いて、ちょっと澄ましています。
今回の引越しは、今までの引越しの中でも私自身、転校するような寂しさを感じています。風太と暮らしていたおかげで、近所に友人・知人がたくさんできたからです。風太と暮らす以前は、近所の人と会釈するくらいの、ドライな人間関係しかありませんでしたから、こんな寂しさを感じたことはありませんでした。
けれど、犬がいると事情がまったく変わってくるのですね。
散歩中に会う犬友たち。近所の商店のみなさん。そして、いきつけのドッグカフェでは、お店の人とはもちろん、集うお客さんたちとも仲良くなりました。
犬つながりで知り合った人たちは、「犬を愛している」という共通点で結ばれています。ですから、世代も職業もバラバラです。「○○ちゃんのママ」「△△ちゃんのパパ」と、犬の名前ベースで呼びあう関係。有名人が犬連れで訪れても、犬の顔しか見ておりませんので、飼い主さんが有名であることにまったく気付かなかったりもします。先日も、とあるワンコのパパさんが、じつは有名人だったということを知り慌てふためきました。ワタクシ、その方と何度もお店で会っていましたし、お店で会う度にものすごい至近距離で犬の話を延々としていたからです。
このドッグカフェは犬連れでない常連の方も多いので、本当にいろいろな人と知り合うことができました。
そんな居心地のよい場所とも、離れなくてはならない。
それは、転校の経験がない私にとって、人生で初めて味わう寂しさです。
中学生のころ、転校する友達とのお別れに大号泣したことがありました。が、数年後、その友達とは同じ高校に合格し、同じクラスになりました。同じクラスになれた嬉しさはもちろんありましたが、お互いに『あんなに泣いたのに、こんなにあっさりとまた同じクラスに……』という気恥かしさも味わいました。そのことを教訓に、今回の引越しでは、あまり「今生の別れ」的な演出は避けたいと思う、今日この頃です。
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