はにわさん、むらさきさん、コメントをありがとうございます。お返事は記事後半で!
ちょっと前に、プールに行きました。お子様連れのお父様方が多く、『時代はイクメンなのだなあ。私が子供のころとは、隔世の感があるなあ』と思いました。
最近のプールや温泉、銭湯などには、カラダにイラストが入っている方の入場をお断りしているところが多いようですが。私が子供のころは、そういった決まりごともなく、プールや銭湯に行くといらっしゃいましたね。
幼稚園の頃、多分、4歳くらいでした。家のお風呂が壊れ、父と銭湯に行きました。もちろん、男湯に入ります。男湯に「幼女が好き」みたいな、危ない性癖の人がいるかも? なんて、誰も思わない。平和な時代でした。
父は自分の頭を洗っている間、「そこで、じっとしてなさい」と私に言いつけました。ひとりで湯船に入るのは、溺れる危険が、とでも思ったのでしょう。実際、父は家のお風呂で妹をおぼれさせかけたことがあったので、さすがにそれは……と考えたのか。とにかく、じっとしてろ、と言いました。
しかし、この年頃の子どもがじっとしているのは至難の業です。
「なにか、面白いものはないかな」とキョロキョロ見渡しましたが、同世代の子供もおらず、しかも、男ばかり。女湯であれば、よそのおばちゃんや、お姉ちゃんがちょっと遊んでくれたりもしましたし、同性代のほかの子供もたくさんいましたので、親が洗髪中に退屈することもなかったのですが。当時は、子育てに男親が介入する風習がなかったんですね。男湯には、おにいさん、おじさん、おじいさんしかいません。
『ヒマだなあ』と思っていた矢先、隣の隣くらいに座っていたおじさんが、桶を持ち、背中の泡をザーっと流しました。
泡が流されたその瞬間。私の目に、素敵な「絵」が飛び込んできました。
ヒマをもてあましていた4歳の子供のハート、わしづかみ!
人生、といってもわずか4年程度ですが。初めて見る「絵」です。幼稚園でのお絵かきが大好きだった私は、まず、その絵が「洗っても落ちないらしい」ということに魅せられました。
『油性ペンで書いてるの?』
でも、わずか4年の人生でも「油性ペンといえども、いつか消えてしまう」ということは知っていた。
なので、とっても気になった。
だから、おもむろに近寄り、「背中の絵、とってもキレイね。洗っても落ちないの?」と直撃インタビュー。
絵のおじさん「落ちないよ。触ってみな」
貴子「(背中を手で撫で、自分の指先を見る)ホントだ! キレイな絵ね(さらに絵を撫でる)」
絵のおじさんと和気あいあいと触れ合っているうちに、思いました。こんなにスゴイ絵をパパにも見せてあげなくちゃ、と。「パパ~。みて~」と声をかけ、父の方を振りかえると……。
タオルで前を隠しながら、すごすごと浴場から出ようとしている、父のおしりが!
4歳の娘を銭湯に、男湯に置きっぱなしで!
絵のおじさん「お嬢ちゃん。パパ、行っちゃったぞ(含み笑い)」
貴子「パパ~待って~」
父を追いかける私を見て、あちこちでクスクス笑いが漏れていました。
『たかこ、笑われている』
4歳の女の子は、笑われる覚えもないのに、笑われていることに困惑しました。一体、わたしが何をしたというんだろう? 素晴らしい絵を「すてきね」と言って、どうして父親に置き去りにされ、知らない大人たちにクスクス笑われなくてはいけないのだろうか?
このときの感情、今なら言葉で説明できる。
「理不尽」
家に帰って、父が母に「もう、こいつとは絶対に銭湯に行かない」と宣言していました。
何が悪かったのか、さっぱりわからない。なのに、もう、一緒に行かないと言われている。
こういうことって、子供の心によくありませんね。学習できないし、傷つくし。
そのため、4歳のたかこは、それからしばらくして、またプールで「その絵、(濡れても)落ちないの?」と質問をしたのでした。
ああそうか。うちの父がプールに行かなかったのは、あたしが洗っても、濡れても落ちない絵に興味を示していたからか。
あの絵もねえ。日本の伝統工芸の、匠の技のひとつだと今でも思うんですけどねえ。
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はにわさん、むらさきさん。
不惑へのお祝いメッセージをありがとうございます♪
40歳になるまでは、「まだ、30代です」と未練がましく言ってましたが、40歳になっちゃうとすがすがしいです。「位があがった」という表現をすると、出世したかのような気分にもなりますね。
はにわさん。白髪染め、本当にやっかいですよね。「ピュアハーバル・ヘアカラー」、昨夜も塗布してみましたが、説明書にあったように、生え際にコットンで湿布をしてドライヤーで熱を加えましたところ、なかなか、いい感じになってきました。ぜひ、ご参考になさってください。
浴衣特集、そうですね。出そうにないですね……。今年の首都圏は花火大会やお祭りの開催が見送られたこともあって、浴衣の動きもいまひとつ、のようです。