新しいエアコンがやってきた今日。まさかの猛暑日。
壊れた日からすごしやすい気候になって、
再びやってきた猛暑日に新品のエアコンが取り付けられるという、
奇跡的な幸運をかみしめる。
やっぱり、エアコンは素晴らしいですね!
約1週間ぶりの冷気にうっとり。
で、今日は月末。家賃を振り込むために、銀行に行かねばならぬが、この暑さ。
遠い。銀行が遠い。
ちょっと考えて、コンビニにあるATMでネットバンキングに入金してネットで振り込めば一番、移動距離が短いことを発見する。
涼しさといけてない格好を天秤にかけ、涼しさを選び、保冷剤をくるんだ手ぬぐいを首にまいて、12時半ごろ、外出。
すると。
おばあさんをおんぶしている男性と、女性の2人組とすれ違う。
一瞬、病院におばあちゃんを連れて行く孫、なのかと思った。
でも、気になって振り返りと、女性がどこかに走っていき、男性がひとりでおばあさんをささえている。孫が病院に連れて行くにしても、段取りが悪すぎる。たぶん、あの男性は善意の通行人でおばあさんを助けたのだろう。小柄なおばあさんだけど、男性だってこの暑さじゃ、大変だ。
戻って、「大丈夫ですか?」と声をかけた。
おばあさんが、植え込みにへたり込んでいたんです、と男性。
「とりあえず、あのお店に協力してもらいましょう」と、
近くのゴルフショップに駆け込むわたし。
ゴルフはWiiでしかやったことがなく、このお店の客でもなんでもない私ですが。
このゴルフショップの開け放たれた扉から、いつも、冷気がだったよっているのを私は知っていた。っていうか、この夏は、駅まで行く道の途中の「涼めるコーナー」と位置づけて、その冷気を味わっていました。
町内の気前よく涼しいお店No1。
店に駆け込み、
「おばあさんが倒れていて、手を貸していただけませんか?」
と声をかけると、
わらわらと、体格のよい紳士が出てきてくれて、おばあさんを涼しい店内に運搬。
救急車を呼ぶ紳士。お水をもってきてくれる紳士。
首にまいていた、保冷剤入り手ぬぐいをおばあさんの首に巻いてあげたら、おばあさんがにっこりしてくれた。冷たくて気持ちいいでしょ、と声をかけると、うなづいてくれた。
意識はしっかりしているようだったので、名前を聞くと、答えてくれた。
けれど、少しお水を飲んでホッとしたのか、おばあさんの意識がどちらかの方向へ!!
「起きて~。起きてくださ~い」
大声で呼びかけ、軽く肩を揺すってみた。意識は保っておくことが大切だと、いつか、救急の講習会で聞いた覚えがある。
「はい」
返ってきた。よかった。
それからは、意識がどっかに行かないように、話かけ続ける。紳士が氷を入れたビニール袋を持ってきて、おばあさんの首をさらに冷却。
ふと、おばあさんを背負っていた男性を見ると、おばあさんの手を握ってあげていた。
おばあさんも、その手をしっかりと握っていた。
なんか、ジーンとした。
救急車が到着し、みんなホッとする。
家に帰れば大丈夫、と主張するおばあさんを救急隊員の人が、とりあえず、病院に行ってお医者さんに診てもらいましょう、と説得する。
ストレッチャーに乗ったおばあさんが、小さな声で男性に「ありがとうございます」と言っていた。
どこかに走っていった女性は、近くの病院に車いすを借りに走ったのだという。
救急車に乗っていくおばあさんを見送り、最初におばあさんを助けてあげた男性と女性、ゴルフショップの紳士たち、みんな、口々に「ありがとうございました」とお互いにお礼を言い合う。
そして、それぞれの本来の目的に、仕事に戻っていった。
エアコンが新しくなって、本当によかった。
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