先日から、念願の和裁を習い始めました。
着物を着るようになってから
「ちょっとくらい、自分で縫えるといいなあ」
なんて、しばしば、思っていたのですね。
半衿つけるのは、日常茶飯事、なわけで。
ところが、その当時は通いやすいお教室を見つけることができず、早幾年月。
通いやすいお教室ができ、その存在をワタクシが知った時には、
「手元をじっと見つづけるのは、しんどい」
という、目の症状が出現。
眼科に行こう、と思いつつ数ヶ月が経過。
嵐のような暴風雨だった11月のある日。
こういう天気の日は昔から、目の見え方がぼんやりしていたのですが、
めちゃくちゃ見え方の調子が悪くて、Zoffの人に泣きつきました。
検眼したら、度数はそんなに強くなくてOK、といわれ。
しかも、30分でメガネができるという奇跡。
お値段、4000円ちょっと。
30分、4000円で済むことを、グズグズと引き延ばしていたアホなワタクシ。
おかげさまで快適です。
手元をじっと見つづけることがラクになったので、
和裁を習い始める決心が固まった次第です。
まだ、1回しか行ってないのに、
「和裁を習い始めたんですよ」と発表すると、周囲の方々が
ものすごい尊敬の眼差しで見てくださります。
やはり着物関連の事柄については、敷居が高いわ、というイメージが根強いですね。
サブカル、ですからね。
敷居が高い、というよりも、
入り口が小さくて入る場所を見つけるのが
ちょっと大変、って感じなのだと思うのですよ。
入った先で何が起こるかわからない、という未知への不安もあるし。
「こんなことも知らないの?」と怒られちゃうんじゃないか、とかね。
確かに、20年くらい前まではありました。
「今時の若い人は、こんなことも知らないのね」と
着物通なのであろう、見知らぬおばちゃん、おばあちゃんに言われること。
今、見知らぬおばちゃん側になってみて、
言いたくなる気持ちも分からないでもない。
でも、パソコン、スマホをはじめとするデジタル機器が
これ以上、進化したら確実に置いてけぼりになりそうな予感を抱きつつ、
かろうじて使っている身としましては、その分野において
「こんなことも分からない人」であり、
若人にしばしば、質問をしていることを振り返ると、
そう、それは、得手不得手の違いに過ぎないのだとも思うのです。
着物についての朗報は、
「こんなことも知らないの?」的なことを見知らぬ女性に発言する
おばちゃん、おばあちゃんたちは、この20年の間に
激減、しております。
もし、出会うとしたら、
沖縄でヤンバルクイナに遭遇する、ぐらいの確率でしょう。
天然記念物じゃん、ラッキー。
さて、和裁の初回のお稽古は、
革の指ぬきの作成と、ひたすら運針、でしたが
無心になって、チクチク、針を進める作業は何かの修行のようでとても楽しいです。
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