こんにちは。栗原貴子です。
先日の大人のお習字レッスンの作品。
文字で涼む作戦。
しかし、作戦むなしく
私は今年は7月末の時点ですでに夏バテモード。
例年は気合いで頑張っていたけれど、
今年はその気合いもいまひとつ。
5月に夏日が続いたことで
バテモードがちょっと前倒しになっているためだと思う。
夏バテの心当たりは上82、下50という低血圧。
元気を取り戻すために、食べ物に気をつかい、
スイカをまるごと1個買ったりと、「よい」とされることを実行中。
低血圧の人がなぜ、暑さに弱いかというと暑いと血管が拡張し
さらに血圧が下がるから、なのだそう。
体調がいまひとつだと、そこに意識が集中する。
そして、対策を考える。
この不調をなくすにはどうしたらいいのだろう? と。
でもどうして、心の悩みやモヤモヤは
体調のように「具体的な対策を考える」ことができないのだろうと、
夏バテをしていて気がついた。
どちらかというと、原因を究明しようということにばかり躍起になりやすい。
この違いを、せっかく今、夏バテ中なので、
夏バテを例に考えていきたい。
夏バテでいうならば、私がバテやすいのは低血圧だからだ。
そして、この頃、実際に猛暑日が続いている。
低血圧という体質×連日の猛暑日=夏バテ
それが今の私の状態なのである。
だからといって
「どうして私は、低血圧なんだろう?」とは考えない。
お医者さんはみんな「体質だから」と言ってたので、そうだとしか思わない。
もちろん、「どうしてこんなに暑いのだろうか」とも思わない。
最近の夏が暑いのはヒートアイランド現象とか、
地球温暖化だとかささやかれているけれど、
そんな大きなことに対して夏バテ中の私は無力だ。
目下の所はこの「暑さ」とうまくやっていくしかないのである。
よって、「対策」を講じることに集中している。
だけど、心の悩みやモヤモヤの場合、思考回路は異なる。
悩みがある、ということは「夏バテ」同様に
今、現在の状態に何らかの不都合や不満があるということだ。
しかし、心の悩みやモヤモヤの場合、次のような思考回路となる。
悩みやモヤモヤを「夏バテ」と表現するとこうなる。
「こんなに体調が優れないのは夏バテだからだわ」
「低血圧だからバテやすいのよね」
ここまでは、よい。
しかし、ここから先はどんどん面倒くさくなる。
「どうして私、低血圧なのかしら?」
「体質って言うけれど、もしかしたら悪い病気なのでは?」
「悪い病気だったらどうしよう?」
「病院、いった方が良いかしら?」
「でも、この程度で病院にいってもいいのかしら?」
「それにしても、どうして夏はこんなに暑いのかしら?」
「もう少し、涼しくなれば調子もよくなるのに」
という風に思考のループがはじまる。
考えることに熱中するあまり、
低血圧による夏バテの対策になかなか着手できないため、
ツラい状態が続くことにもなる。
体の不調も心の不調も対策を講じない限り、それは続く。
しかも、カラダの不調の場合
「低血圧であること」や「夏が暑い」という、
根本的なことはどうしようもないと割り切れるのに、
心の不調の原因となっていることは、そうはいかない。
うっかりすると、ぐるぐると思考をループさせてしまう。
落ち込みやすい、クヨクヨしやすい、
そういった精神面の傾向も
「低血圧」と同じで体質、なのだと思う。
(低血圧の症状でクヨクヨすることもあるらしいけど)
上手に付き合っていくこと、それが最善策だ。
さらに、心の不調の原因の多くが、
ほかの誰かとの関係性によるものなので、
事態はさらにややこしくなる。
とはいえ、他の誰かとの関係性、つまり
自分以外の人の言動や、職場の人間関係といった
「自分の外側」の出来事は「夏の暑さ」と同じ。
どうしようもない、のである。
そこに「ある」ものとして認識して、
その上で「どうしたいのか」「どうするか」を考えるしか方法はない。
なのに心に悩みやモヤモヤを抱えているとき、
ほとんどの人が、どうにもならないことに考えを巡らせている。
それは、
「どうして夏は暑いのだろうか」
「夏が暑くなくなるにはどうしたらいいのだろうか」
「夏が暑くなければ問題は解決するのに」
といったことを延々と考えているのと同じである。
でも、「夏」の立場で考えてみると、
暑いのは「夏だから」であって、それは自然の摂理なのである。
気温が体温と変わらない、もしくは体温以上、というのは
大変、苦痛である。
しかし、それは人間の都合にすぎない。
「そこそこに暑い夏だったらいいのに」
そんな期待を抱くことが、ムリな相談、ってものなのだ。
「出会いがない」
「素敵な男性がいない」
「夫が○○してくれない」
「景気が悪い」
「仕事が忙しい」
などなど。
それは、すべて「夏」に文句を言っているのと変わらない。
自分のスタンスを変えない限り、
この猛暑日は乗り越えられない。
そういう風に考えたら、
あらゆる悩みの解決の一歩を踏み出せるはず。
今朝、気がついた。
8月はまだ始まったばかり。
暑さも少なくみつもっても1ヶ月は続くということ。
今のところ夏バテ解消食品として
断トツの効果を発揮しているのがスイカである。
1日に何度かにわけて少なくとも1/4カット食べる。
お塩を少々、ふりかけて
食べるタイミングはお出かけ前と帰宅後と夕食後。
今年の夏、私は何玉、スイカを食べるのだろうか?