こんにちは。栗原貴子です。
先日、お招きいただいた会食に「何を着ていこうか」と
迷った結果、やっぱりこういうときこそ
着物の出番ではないか! と着物を着ました。
夏の着物は扇子が必需品です。
お出かけ前に、所用を足しに駅ビルに参りましたら、
行く先々で「涼しげで、素敵ですね」とお褒めいただきました。
着ている本人は大変、暑いというのに
「さも、涼しそうに見える」
という着物のデザイン性のすばらしさを実感しました。
「見ている人が涼しく感じるように」とつくられているのが
夏の着物のすばらしさのひとつなのです。
今、巷では
コピペとかトレースとか、
デザイン関係の問題が騒がれている今日この頃。
私が何が悲しいって、
着物の世界には著作権フリーな意匠が
たくさんあるのですが、そういったものを
モチーフにしていれば外国人からあのようなご指摘を
いただくことなどなかったのに、ということです。
この日は都内ホテルでの会食だったのですが、
ホテルのお庭で縁日が開かれていて、
数十年ぶりに射的に挑戦いたしました。
「景品は弾があたっても倒れないようになっている」などという
大人の策略を知らなかった子供のころに
かなりの散財をした苦い思い出がよみがえります。
しかし
その分、腕は磨かれています。
おとなの知恵も駆使し、見事倒すも
「前に倒れた景品はあげません」という残念ルールに該当。
着物姿で射的をする私はすっかり注目の的であり、
射的のおじさんの温情により、景品をゲットいたしました。
それが、コレ。
小さいお子様の いらっしゃる方に差し上げるつもりが、
ご家庭では完全NGな空気銃。
「お子様が大きくなるまで私が預かります」
などともっともらしいことを言って、いそいそとしまう。
景品をもらった嬉しさのあまり、
帰りのタクシーのなかで、箱から取り出したところ、
運転手さんが動揺し、ハンドルがぶれたので急いでしまいました。
「射的の景品の空気銃を銃と勘違いし、タクシー事故
着物姿で強盗か!?」
という見出しがとっさに浮かぶ。
運転手さん、急に無口に。
8月も残すところあと半分。
よいこの皆さんは、
そろそろ宿題のことを真剣に考えましょうね!